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事業成長の鍵を握る高単価GPUサーバー戦略、新たな“水冷パートナー”連携などを説明

「2025年、最大の課題は“水冷”」 デルが考えるAI/GPUサーバー時代の改革

2025年03月17日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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多様な製品の選択肢、AIOpsによる運用管理支援ツールなども紹介

 同説明会では、ほかにも「多様な顧客ニーズへの対応」「運用管理課題への解決策」「顧客のAI活用支援」「カスタマーサポートでの新技術活用」といった文脈で、デルのサーバー事業における新たな取り組みが紹介された。

 多様な顧客ニーズへの対応では、CPU/GPU/DPUやハイパーバイザ/HCIについてダイバーシティのある選択肢をラインアップするデルのポートフォリオが紹介された。

 たとえばGPUについては、PowerEdgeサーバーではメインストリームのNVIDIA Hopper/Blackwellだけでなく、AMD Instinct、インテル Gaudiにも対応している。またHCI領域についても、ヴイエムウェアベースの「Dell VxRail」に加えて、マイクロソフトベースの「Del Azure Local」、ニュータニックスベースの「Del XC Core/XC Plus」をラインアップする。

適材適所の提案ができるよう、CPU/GPU/DPUのダイバーシティを持つラインアップを提供

 PowerEdgeサーバーの調達では、あらかじめ“売れ筋構成”をパッケージして手軽にオンライン購入できる「Smart Selection Flexi」を紹介した。顧客自身で容易に構成できる点、見積もり依頼が不要な点、より安価に購入できる点、構成をアップグレードすることもできる点などがメリットだという。

事前構成済みの“売れ筋構成”パッケージを提供する「Smart Selection Flexi(スマートセレクションフレキシ)」の特徴

 運用管理課題への解決策としては、AIによる支援機能を搭載した「APEX AIOps Infrastructure Observability」が紹介された。AIレコメンデーションエンジンが予測までを行うため、システム停止リスクにプロアクティブな対応を行ったり、将来を見据えた適切なキャパシティプランニングを行ったりできる。AIチャットボットも搭載しており、平易な言葉での質問応答も可能だ。

サーバーの運用管理支援ツール「APEX AIOps Infrastructure Observability」

 顧客のAI活用支援については、総合コンサルティングファームとのパートナー連携を強化し、生成AI活用を考える企業へのハイブリッドクラウド提案を進めているという。

 カスタマーサポートでの新技術活用では、同社の宮崎カスタマーセンターにおいて、AIバーチャルエージェントの「Support Concierge」、技術者が対話型チャットを通じてトラブル解決策をCRMから引き出せる「Next Best Action」、VR技術でパーツ交換手順を具体的に教える「AR Assistant」などを導入していると紹介した。

ユーザーもデルのフィールドエンジニアも活用できる「AR Assistant」

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