このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

他社EVがテスラに追いつけない3つのアドバンテージを「モデル3」で再確認した

2025年03月16日 15時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

【テスラのアドバンテージ 2】常に最新のテクノロジーが享受できる

 では車両の方はどうなのだろう。生産開始以来、テスラは常にソフトウェアをアップデートしているほか、システムの心臓部であるCPUも、初期はインテルだったが、現在はAMDに代わり処理速度の向上が図られているという。また、AI処理に自前の半導体チップを用いているのも特徴。自前にすることで、従来の考えにとらわれない自由でしがらみの少ない設計ができるという。

 そして、2023年にマイナーチェンジを実施。パッと見たところ、ハンドルが変わったかなと思ったのだが、そのハンドルまわりに、コラムシフトレバーやウインカー/ワイパーのレバーがなくなりスッキリ感がさらにアップ。

 では、どうやってシフトモードを設定するのかというと、ディスプレイ右上側というから驚き。真夏の炎天下などでディスプレイが表示できなくなったらどうするのか? という疑問は残るが、使ってみると新感覚すぎて「これからの時代、こうなるのかな」と思ったり。

 ちなみに、ウインカーは左手親指で操作。これも最初は戸惑いを覚えるが、オートバイに乗っている身からすれば、こちらの方がスンナリと受け入れられる。

 先進的と書いたが、意外なのは高速道路でのハンズオフに対応していないこと。これは日産とBMWに先を越されている。きっと技術的にはできるのだろうが、オトナの事情でアクティベートしていないのだと思われる(アメリカでは自動運転をやっている)。

【テスラのアドバンテージ 3】長年培ってきたEVの習熟度

 予告なき変更は車両側にも行なわれているのではないだろうか? 乗るたびに「こうだったっけ?」と戸惑う。というのも、その都度動的性能が洗練されているからだ。ブレーキなどはダイレクト感に乏しかったが、だいぶよくなった気がするし、妙に硬質な乗り心地は影を潜め、上質な足周りになっていた。

 何より驚くのは、運転しての楽しさが増してきたこと。以前はガソリンターボエンジンを搭載する数多くのDセグメントセダンを上回る加速力など、数字的な部分がフィーチャーされていた。だが今はコーナーリングマシンとしてのデキの良さに心が奪われる。

 それはバッテリーを床面に置くという低重心、フロントに重量物(エンジン)がないという電気自動車特有のレイアウト設計が活きるクルマになってきたということだ。

 マイナーチェンジで後席の快適さもアップした。8インチのタッチスクリーンディスプレイが設けられ、楽曲の選曲などもできるようになった。またシート形状も変わり、よりヘッドルームが広くなったようだ。

【まとめ】他社が追い付けない存在は変わらない

 最初、日本に上陸した時はイロモノ扱いされたテスラ・モデル3。時が経ち、各社から魅力的な電気自動車が出てきたが、テスラ・モデル3はそれらを突き放す完成度になっている。それは日本に1000基近い専用の充電器を設けたことと、ハードもソフトも絶え間なくアップデートを繰り返してきたからだ。

 価格的競争力もあるテスラ・モデル3。電気自動車の導入を検討しているなら真っ先にチェックしてほしい。

■関連サイト

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

  • 角川アスキー総合研究所

クルマ情報byASCII

電撃PSO2バナー

ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中