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顔画像から「ヒヤリハット」予兆をAIで先読み! デンソーテン

2025年03月05日 07時30分更新

文● サクラダ 編集●飯島恵里子/ASCII

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 デンソーテンは3月4日、カメラで撮影した顔画像から人の内面状態を推定するAI技術を開発したと発表した。脳波や心拍データと顔の特徴量を関連付ける独自アルゴリズムにより、ヒヤリハットや居眠りの予兆を非接触で検出できる技術だ。

 脳波や心拍といった生体情報から検出される「ヒヤリとする、ハッとする」や「頭がぼんやりする」といった人の内面の状態と、そのときの顔画像から抽出した眉・目・鼻・口などの顔のパーツの位置や形をあらわす特徴量の相関関係をAIモデルとして構築。つぎにカメラで取得した顔画像から特徴量を抽出し、このAIモデルと照合することで人の内面状態を推定する仕組みだ。今後はこの技術を活用し、安心・安全なモビリティ社会に貢献したいという。

 神戸大学大学院医学研究科 曽良教授(精神医学)は「人の内面を推定するにあたり、生体情報に基づいて推定することは重要です。人それぞれの内面を理解することで人に寄り添った快適で充実した生活が可能になることを期待しています」とコメントしている。

 本技術は、3月5日〜7日に芝浦工業大学で開催される「情報処理学会 第212回ヒューマンコンピュータインタラクション研究会、”生体情報に基づいたラベルによる人の内面推定モデル”」にて発表予定だ。

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