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DALIの新フラッグシップ「EPIKORE」がついに国内発売、アジアでは現状唯一

2025年02月25日 16時00分更新

文● HK 編集●ASCII

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手前がKORE、奥が新製品のEPIKORE

 ディーアンドエムホールディングスは2月25日、デンマークDALIのハイエンドスピーカー「EPIKORE」シリーズの新モデル3機種を国内投入すると発表した。

 ブックシェルフ型の「EPIKORE 3」(1台110万円)、フロア型「EPIKORE 7」(同176万円)、「EPIKORE 9」(同275万円)。発売は3月下旬。EPIKORE 3専用のスタンド「EPIKORE STAND」(同26万4000円)も同時に展開する。なお、価格は1台あたりだが、ペアでの販売となる。

EPIKOREのラインアップ

仕上げは3種類が選べる

 EPIKOREシリーズは、2022年に発表したトップエンドモデル「KORE」用に開発した最新技術をふんだんに取り入れたDALIの事実上のフラッグシップシリーズだ。シリーズ名は従来のハイエンドだった「EPICON」にKOREの名称を組み合わせたもの。最も大きな「EPIKORE 11」は2023年の9月に国内発表済みだが、米国や欧州でのみ展開していたラインアップがついに日本に上陸した形となる。

EVO-Kハイブリッド・ツィーターはソフトドームとプレーナー型のツイーターを組み合わせたもの。口径が大きく比較的低い音も出せるソフトドームと高域を補うリボン型ツィーターを組み合わせたものだ。

 KOREと同じEVO-Kハイブリッド・ツイーター・モジュールの搭載は全モデルに共通する特徴だ。これは35mmのソフトドーム型ツイーターと55×10mmのリボン型トゥイーターをハイブリッド構成にしてアルミダイキャスト製のバッフルに装着したもの。磁気回路にはDALI独自の第2世代SMC技術を採用し、従来比2.5倍の絶縁性が向上するため、歪みを低減できる。ちなみに、DALIではリボン型トゥイーターを今後「プレーナー・ツイーター」と呼称していくそうだ。

従来機種と比較すると、ミッドレンジの磁気回路がかなり大型化しているのがわかる

クラリティコーン

 また、ウッドファイバーコーンに馬蹄形の凹みを設けた「クラリティコーン」を採用し、2kHzまでスムーズなレスポンスを確保。エンクロージャーは18mm厚の曲面MDF、フロントバッフルは40mm厚MDFを使用し、手張りの突板で仕上げている。バスレフポートは背面に配置しているが、壁からの反射の影響を抑えるために斜めにしている。また、内部ポートをウーファーユニットの背面近くに配置することで、ウーファーからの音をダクトへストレートに排出できる。パイプの形状を連続的に変化させるフレア形状もエアーノイズの低減に貢献する。

バスレフポートの断面図(斜めに配置されているほか、ウーファーにも近い)

 各スピーカーの構成は下記の通り:

 EPIKORE 3は、180mm口径のLow Loss SMC Gen-2バス/ミッドレンジドライバーと、EVO-Kハイブリッド・ツイーターモジュールを採用。リアバスレフ設計で、再生周波数範囲は42Hz~34kHz、感度85dB、インピーダンス6Ω、クロスオーバー周波数2.8/12.5kHz。サイズは250×420×470mmで、重量22kg。

 EPIKORE 7は、180mmのLow Loss SMC Gen-2バス/ミッドレンジドライバーを2基搭載し、EVO-Kハイブリッド・ツイーターを組み合わせている。再生周波数範囲は35Hz~34kHzで、感度88dB、インピーダンス6Ω、クロスオーバー周波数800/2.5/12.5kHz。サイズは380×420×1120mm、重量40.5kg。

 EPIKORE 9は、200mmのLow Loss SMC Gen-2ウーファーを2基、165mmのクラリティ・コーン・テクノロジーミッドレンジ・ドライバーを1基搭載し、EVO-Kを組み合わせた。再生周波数範囲は29Hz~34kHz、感度88dB、インピーダンス4Ω、クロスオーバー周波数400Hz、3.1/12.5kHz。サイズは422×554×1310mm、重量64kg。

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