今回はGalaxy S24 Ultraとの組み合わせでテスト
シャオミのスマホではなくてもメリットを感じられた
165W Power Bank 10000を使い、同じシャオミの「Xiaomi 14 Ultra」に充電する場合は、30分で86%、38分でフル充電が可能だとウェブに記載されていた。筆者は先日までXiaomi 14 Ultraを使っていたが、あいにく現在は断捨離してしまって手元に無いので、今回は現在の筆者のメインスマホであるGalxy S24 Ultraを使って充電してみた。
実際の充電の様子は、筆者が毎回お世話になっている「シンプルバッテリーグラフ」を使って計測・記録した。今回は残量が10%になったGalaxy S24 Ultraのバッテリーを100%になるまでの90%分を充電して、その充電時間と165W Power Bank 10000の残量を調べた。なお、充電中は平均的に9V/3Aの27W前後で急速充電されていた。
たった1回だけの測定だが、10%→100%に要した充電時間は最初のグラフから64分。90%までなら47分、80%までなら40分、60%なら25分と読める。165W Power Bank 10000とXiaomi 14 Ultraの組み合わせに比べると充電時間は長くなるが、絶対時間はなかなか高速だ。
また、モバイルバッテリーでスマホを充電するときは、100%を目指さずに90%以下を目標にする方が効率的であることもわかる。最終的に筆者のGalaxy S24 Ultra(5000mAh)を10%→100%(4500mAh相当)を充電した後、165W Power Bank 10000のバッテリ(10000mAh)の残量は30%(3000mAh相当)を残していた。7000mAh投入して4500mAhの充電を実現したこととなり、効率は約65%と平均的だと言える。
続いて筆者のメインのモバイルPCであるThinkPad X1 nanoにも充電してみたところ、安定して45~50Wで充電することが可能だった。続いて165W Power Bank 10000本体に充電してみた。今回、充電用に使用したUSB/ACアダプタは、筆者の普段使いのANKER 65W ピカチュウモデルだ。
内蔵Type-Cケーブルを使った場合も外付けでSHARGE社のUSB Type-C to Type-Cケーブル(黄色)を使用した場合も充電時間に大きな差はなく約15分で165W Power Bank 10000の60%、30分で95%、44分で100%の充電量となった。予想どおりにかなり高速だ
充電にも流行りの“タイパ”を求めるなら100%のパーフェクトを目指さず90~70%あたりを目途に充電するのが得策だ。食事量と健康維持にも通じるが「充電は腹八分目」が大切なようだ。100W以上のACアダプタを使用すればより短い充電時間が期待できそうだ。
最後に165W Power Bank 10000を使用してスマホに充電しながら自身の内蔵電池にもACから並行充電する「パススルー充電」もやってみた。充電開始約22分後のスマホと165W Power Bank 10000の充電済み容量を比べてみると、特に問題なくパススルー充電もできていることがわかる。このコンビなら急速充電は無理でも空港充電スポットの怪しいUSBポート経由で使ってもジュースジャッキング回避策にはなるだろう。
Xiaomi 165W Power Bank 10000は同社のスマホとの組み合わせ活用が最強のようだが、他社のスマホでも効率的に充電できるベストバイパワーバンク(USBモバイルバッテリー)だ。比較的安価なので災害時のスマホ外部バッテリーとして複数個購入して順次使ってすぐに再充電すれば、リフレッシュ状態を常時保てる理想的な選択かもしれない。

今回の衝動買い
・アイテム:Xiaomi 165W Power Bank 10000
・購入:シャオミ公式ECサイト
・価格:5480円
・URL:https://www.mi.com/jp/product/xiaomi-165w-power-bank-10000-integrated-cable/
T教授
日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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