業務用スキャナー「RICOH fi Series」の有償版ソフトをリニューアル
PFU「PaperStream Capture Pro」、日本語手書き文字のデータ抽出にも対応
2025年01月23日 11時00分更新
PFUは2025年1月23日、業務用イメージスキャナー「RICOH fi Series」対応の有償版キャプチャソフト「PaperStream Capture Pro」のリニューアルを発表した。同日より販売を開始する。
新版(PaperStream Capture Pro 5.0)では、日本語を含む6言語の手書き文字やチェックマークのデータ抽出(AI-OCR処理)、OCR対象フィールドの自動検出/一括設定、混在する帳票レイアウトの自動識別などの機能が追加された。さらに、価格(ライセンス)体系が1年ごとの契約方式に改められた。
新版のPaperStream Capture Proでは、1帳票あたり最大100項目(手書き文字/活字/チェックマーク/バーコード/二次元コード)のデータ抽出に対応する。抽出したデータは、ファイル保存する際のファイル名やフォルダ名に指定することが可能。抽出データは、まとめてCSVファイルに出力することもできる。
OCR対象とするフィールドの設定では、未記入帳票と記入済み帳票をスキャンするだけで、フィールドエリア(帳票内の領域)やデータ属性(文字種別や言語など)を自動検出し、一括設定できる機能も追加された。
また、あらかじめ帳票レイアウトを登録しておくことで、スキャンした原稿に複数種の帳票が混在していても自動識別し、分類して保存する「帳票レイアウト識別」機能も備える。
そのほか、あらかじめ指定した領域をマスキングしたうえで画像出力する機能、fiシリーズ以外のTWAINドライバ対応スキャナー/複合機との連携機能、音声読み上げソフトへの対応といった新機能がある。
今回のリニューアルに合わせて、上位製品である「PaperStream Capture Pro Premium」もラインアップに追加された。Premiumでは、Capture Proの機能に加えて、他のシステムなどで生成されたイメージデータのみ(紙原本なし)でもソフトに取り込み、画像処理やAI-OCR処理ができる。
ライセンス体系は、従来の買い切り型から1年単位の契約へと変更された。PaperStream Capture Proが年額3万8500円、Premiumが同 16万5000円(いずれも税込)。旧版のPaperStream Capture Proを導入している場合も、新規の購入が必要となる。
PFUでは、全世界での年間販売目標ライセンス数を約3万1900本(うち、国内750本)としている。













