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T教授の「戦略的衝動買い」 第810回

話題になっている充電用USB端子経由のハッキング抑止デバイス「USB DATA BLOCKER」を衝動買い

2025年01月18日 12時00分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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テスター上でも充電専用とわかるものと
データ通信も可能に見えて、実際はできないものの2種類があった

 今回テストしたのは、先ほどのポータポウ社のデータブロッカー(Type-A→Type-C)に、JSAUXブランドとXYZAブランドの製品の3種類だ。最初のポータポウ社のデータブロッカー以外の2個は、Type-C→Type-Cのオスメス変換タイプだ。

 先ほど紹介したダイソーの330円の充電・転送(データ通信)対応USB Type-Cケーブルを用いて、テスターでケーブルの結線をテストした。当然ながら、パッケージに記載されているとおり、このダイソーのケーブルは充電・データ通信の両方を実現していた。

 ケーブルテスターの右側2個のLED(VCCとGND)は充電ケーブルの場合に点灯する。真ん中の2個のLED(D+とD-)はデータ通信の可否を表示しデータ通信ケーブルだと点灯する。一番左側のLED(CC)はType-Cケーブルを表わすLEDと考えればよいだろう。全部のLEDが点灯すれば充電もデータ通信も可能なことを意味する。

 続いて同じケーブルの一端にポータポウブランドのデータブロッカーを取り付けて同じテストをしてみたところD+、D-のLEDが消灯しており明らかにデータブロッカーの働きでデータ通信機能がカットされていることがわかる。ポータポウブランドの言う「NO DATA」の状況だ。

 さらにJSAUXブランドのUSBデータブロッカーとXYZAブランドのデータブロッカーで同様のテストをしたところ、JSAUXブランドのUSBデータブロッカーはポータポウブランドのデータブロッカーと同じようにデータ通信は不可だった。しかしなぜかXYZAブランドのデータブロッカーは5個のLED全部が点灯し充電もデータ通信も可能な状態に見える。

データブロッカーを挟んでいない一番上に加えて、一番下のXYZAブランドの製品でもテスター上ではデータ通信ができるように見える

 気になったので、スマホからSDカードリーダにセットしたmicroSDカードの中身を見ようとしたが、ケーブル単体では見えたのに、XYZAブランドのデータブロッカーを介した接続では見えなくなった。

ただ、実際はというとXYZAブランドのデータブロッカーでもデータ通信はできなくなるようだ

 XYZAブランドのデータブロッカーは、テスターの解析結果ではデータ通信も可能なように見せているが、実際にはデータ通信はできないようだ。しかしそれを実現している技術的解説や商品説明の詳細が見当たらなかったため、100%信用することは難しい。

 次回はJSAUXブランドのUSBデータブロッカーとXYZAブランドの2者で急速充電に関して引き続きテストしてその内容をご紹介したい。

次回も引き続きテスト内容を紹介予定だ

 
T教授

今回の衝動買い

・アイテム:XYZA「Type-Cデータ遮断アダプター Type-C Data Shield」、JSAUX「USBデータブロッカー&USB Cデータブロッカー(4パック)」、変換名人「スマートフォン充電特化アダプタ 給電専用」、PortaPow「USB-A - USB-C データブロッカー」
・購入:Amazon.co.jp
・価格:順に1999円、1999円、569円、1480円

T教授

 日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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