あのライバル機種と撮り比べてみた
ライカといえば、シャオミもコラボレーションしており、今年はライカと共同開発したカメラを搭載したスマホが3機種発売されました。筆者はその中で最上位の「Xiaomi 14 Ultra」を使っています。現時点では、AQUOS R9 proのライバルとも言える存在です。そこで、AQUOS R9 proとXiaomi 14 Ultraで同じ被写体を撮り比べてみました。
Xiaomi 14 Ultraは「Leicaオーセンティック」と「Leicaバイブランド」という2つのフォトスタイルから選べますが、今回はナチュラルな色調で写る「Leicaオーセンティック」に設定しました。
AQUOS R9 proのほうが自然に近い色で、Xiaomi 14 Ultraはやや色が濃く写る傾向を感じましたが、どちらを好むかは人によって分かれるでしょう。個人的には、シャッターを押すだけでキレイに撮れることを重視するならAQUOS、フィルターを変えたりして表現にこだわりたいのであればXiaomiが適しているように思いました。
また、カメラ以外に、AQUOS R9はおサイフケータイとeSIMに対応しているという優位性もあります。
パフォーマンスと電池持ちにも死角なし
CPUはSnapdragon 8s Gen 3(最大3.0GHz)。メモリーは12GBで、ストレージは512GBという構成。スレー時の空き容量が十分であれば、最大12GBの仮想メモリーを追加することもできます。
ハイエンドスマホとして申し分のない仕様で、サクサクと軽快に操作できました。これまでAQUOSのスマホを使った時に、「カメラ」アプリでの操作の反応が遅かったり、撮影を続けていると熱くなったりすることもあったのですが、AQUOS R9 proはそうした挙動はなく、ストレスを感じることなく使っています。
バッテリー容量は5000mAh。5Gのハイエンドスマホとして十分な容量で、実際に使っても電池持ちは良いと感じています。カメラを多用したとしても1日で電池がなくなることは少ないでしょう。
新機能「電話アシスタント」や新型スピーカーも魅力
AQUOSシリーズは独自の便利機能が充実しています。指定した決済アプリなどを素早く起動できる「Payトリガー」、画面の右上隅または左上隅を長押しするだけでスクショが撮れる「Clip Now」、長い画面が自動でスクロールされる「オートスクロール」など。ホーム画面にプリセットされた「AQUOSトリック」で確認でき、使いたい機能だけを有効にできます。
新しい機能として、AIを用いた「電話アシスタント」が搭載されています。電話に出られないときに録音されたメッセージが要約されて表示されるという機能。試してみると、非常に精度が高く、実用的と思えました。
内蔵スピーカーは、2つのスピーカーをそれぞれBOX構造にし、レシーバー側はフルメタルにすることで音質向上が図られたとのこと。一般的にスマホのスピーカーは左右の音量に差があることが多いのですが、AQUOS R9 Proは左右ほぼ均等。どちらのスピーカーもどこから音が出ているのか一瞬わからないほど音が広がって聞こえました。
約20万円なので、購入には多少の思い切りが必要ですが、今季最高峰のスペックに最高グレードのカメラが搭載されていることは間違いなし。値段の価値は十分すぎるほどあるでしょう。
シャープ「AQUOS R9 pro SH-M30」の主なスペック | |
---|---|
ディスプレー | 6.7型PRO IGZO OLED(19.5:9) 1~240Hz駆動 |
画面解像度 | 1440×3120 |
サイズ | 約78×162×9.3mm |
重量 | 約229g |
CPU | Snapdragon 8s Gen 3(8コア) |
内蔵メモリー | 12GB |
内蔵ストレージ | 256GB |
外部ストレージ | ―― |
OS | Android 14 |
対応バンド | 5G NR:n1/3/5/7/28/38/40/41/66/77/78/79 4G LTE:1/2/3/4/5/7/8/11/12/13/17 /18/19/20/21/28/38/39/40/41/42/66 W-CDMA:1/2/4/5/8 4バンドGSM |
無線LAN | Wi-Fi 7 |
カメラ画素数 | 約5030万画素 +約5030万画素(超広角) +約5030万画素(光学3倍) イン:約5030万画素 |
バッテリー容量 | 5000mAh |
FeliCa/NFC | ○/○ |
防水/防塵 | ○/○(IP68) |
生体認証 | ○(超音波式画面内指紋、マスク対応顔) |
SIM形状 | nanoSIM+eSIM |
USB端子 | Type-C |
イヤホン端子 | × |
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