みなさん、こんにちは!
横浜・八景島シーパラダイスの飼育員がお届けする「生きもの日記」。
第44回は、「アクアミュージアム」でペンギンやアザラシ、セイウチなどの飼育を担当する濱本春香がお伝えします。
前回の記事はこちら
24年夏に生まれたバンドウイルカの赤ちゃん、3頭スクスク成長中!
※過去の連載記事はこちら:横浜・八景島シーパラダイスの飼育員生きもの日記
「アクアミュージアム」LABO4「氷の海にくらす動物たち」では、2024年11月9日よりヒゲペンギン4羽が仲間入りしました!
みなさんご想像のとおり、目の下の黒い線がヒゲのように見えることから、「ヒゲペンギン」という名前がつきました。
英語ではChinstrap Penguinといい、chinstrapは顎ひもという意味です。たしかに帽子の顎ひもにも見えますね。
「こんなペンギン見たことない!」と思った方も多いのではないでしょうか?
それもそのはず。国内でヒゲペンギンに会えるのはシーパラを含め4園館しかありません。
東日本でヒゲペンギンに会えるのは横浜・八景島シーパラダイスのみです!
ユニークな見た目と名前を持つヒゲペンギン、一度見たら忘れられないですよね!
そんなヒゲペンギンは、自然界では南極やその周辺の地域に生息しており、ペンギンの中でも、アデリーペンギン、ジェンツーペンギンと同じグループ(属)に分類されます。
横浜・八景島シーパラダイスでは、アデリーペンギンとジェンツーペンギンにも会うことができます!
同じグループの2種とは、分布の一部が重なり、同じ営巣地(巣を作り、産卵や育雛を行う場所)を使うこともあります。
横浜・八景島シーパラダイスでは、アデリーペンギン、ジェンツーペンギンとともに、今後ヒゲペンギンの繁殖に取り組んでいく予定です。
この「繁殖」は、横浜・八景島シーパラダイスにヒゲペンギンがやってきた理由のひとつです。
水族館の役割の中に「種の保存」というものがあります。気候変動などによって多大な影響を受けている野生生物を絶滅の危機から守り、保全していくことです。
水族館は、生息地以外の場所でさまざまな生物を保護し、繁殖によってその生物の数を増やす生息域外保全という役割を担っています。
ヒゲペンギンが生息する南極やその周辺の地域も、温暖化の影響を受け、ヒゲペンギンの餌となるオキアミの数にも影響が表れています。
横浜・八景島シーパラダイスでヒゲペンギンの繁殖に取り組むことで、「種の保存」に貢献していきます。
また、ヒゲペンギンたちがやってきてくれたおかげで、日本から遠く離れた南極域に暮らす生物の豊かさを来館された方々に知っていただくこともできるようになりました。
「アクアミュージアム」LABO4「氷の海にくらす動物たち」では、これまでご紹介したアデリーペンギン、ジェンツーペンギン、ヒゲペンギン、そして同じく南極周辺に暮らすオウサマペンギンをご覧いただけます。
ペンギンと一言にいっても、見た目や大きさもさまざまです。
先月仲間入りしたヒゲペンギンは4種の中では小さな種ですが、自分の倍以上も体重があるオウサマペンギンにも臆することなく、自由に泳いだり、歩きまわったり、餌を食べたりしています。
ぜひこの冬、新しく仲間入りしたヒゲペンギンに会いに、横浜・八景島シーパラダイスにお越しください!!
日本から遠く離れた南極で繁殖期真っ只中(南極は夏真っ盛り)のペンギンたちに思いを馳せたり、そんなペンギンたちが暮らす環境について考えてみたりしてみませんか?
横浜・八景島シーパラダイス
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①11月9日(土)より「ヒゲペンギン」展示スタート!
https://www.seaparadise.co.jp/event/higepenguine2024/index.html
②「SEAPARADISE Christmas ~シーパラからのクリスマスプレゼント~」を12月25日(水)まで開催中!
https://www.seaparadise.co.jp/event/christmas2024/index.html
③ライブスタジアム改修工事に伴う「Animal Life Live!」休止について
https://www.seaparadise.co.jp/news/9230/index.html
④★電車でスイスイお得にシーパラ★ 水族館と乗車券とクーポン券がセットでお得!!
https://www.keikyu.co.jp/visit/otoku/seapara_kippu.html
文/濱本春香
埼玉県出身。2020年に株式会社横浜八景島に入社し、飼育歴5年目。自称シーパラ1のペンギン好き。学生時代には船の上から野生のアデリーペンギンを見たことがあります。