隠すというより、いざ足りなくなったときに必要な
名刺や紙幣を入れておけるアイテムを紹介
誰かから狙われる状態から守るという目的とは多少ズレがあるが、筆者が以前から興味を持っているのは、通常の名刺を切らしたときの「最後の数枚」や飛び込んだお店で現金の必要なお店だった場合などの対策だ。
筆者が友人たちと企画制作から販売までしている「ThinkAero(シンクエアロ)」という名前のブリーフケースは、底にベルクロで封印して内容物が落ちない設計のシークレットポケットがウリ。本来は交通系ICカードを入れて自動改札を通過するのが目的だったがおサイフケータイが主流になった昨今では、最後の3枚の名刺や紙幣の両方を入れてピンチの際に何度か助けられている。
最後に紹介する油性マーカー風ペンの“隠すガジェット”も同じ目的のアイテムとして活用できそうだ。紙幣を小さく折るのに少し工夫はいるが1万円札程度なら隠して収納できる。他の筆記具と一緒にペンケースに入れておけば自分も忘れるくらいにナチュラルだ。
今回衝動買いした中で一番値段の高かったこの製品は、筆記という本来の機能を搭載しているはずだったが、我が家に到着した時にはインクがほぼ干上がっていて濃くは書けないと、「Temuあるある」状態だった。もっとも筆記にはまったく期待していない商品なので問題はない。ここに1万円紙幣さえ忍ばせていれば現金オンリーのお店でも安泰だ。
まだまだ探せばこの手の“隠すガジェット”は一杯ありそうだ。ただしここでご紹介したモノは既にパブリックになってしまったのでその隠蔽効果はかなり限定的になってしまったかもしれない。各自が独自の工夫で新しい“令和の隠すガジェット”を発想してDIY開発・製造してほしい。

今回の衝動買い
・アイテム:石型キーボックス、電球、ACアダプタ、油性マーカー
・購入:Temu
・価格:261円、199円、206円、650円(価格はすべて今年7月末時点)
T教授
日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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