このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

ネットで「ヒヤっとした話」を集めよう 第43回

悪用されやすい著名人を知って詐欺を避けよう

有名人が私なんかに……と考えれば詐欺もヒヤリ回避できる!?

2024年11月23日 10時00分更新

文● せきゅラボ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

悪用されやすい著名人のランキングが発表されました

投資詐欺に使われやすい著名人は?

 ASCII.jpのYouTubeチャンネル特番からスピンアウトした「思わずヒヤッと/ホッとした、ネットにまつわる怖い話」を紹介する連載第43回。「この有名人=詐欺だから、ヒヤリを回避?」というお話をお届けします。

SNS型投資詐欺の謎……「なぜ自分なんかに!?」と考えないのか?

 「2024年オンライン詐欺で悪用されやすい日本の著名人TOP10」のランキングを見ました。私は名前を存じ上げない方々が大半なのですが、お金持ちにはピンとくる人気者なのでしょうか?

 人気者であればあるほど、「自分とは無関係の人だから、私なんかに投資話を持ちかけたりするはずない」と考えて、ヒヤッとする可能性は低いはず……と思ってしまいます。

 今回のヒヤリ案件は、実際のところ特にヒヤリとはしていない投稿者さんから寄せられた「2024年オンライン詐欺で悪用されやすい日本の著名人TOP10」についてのお話でです。

 「2024年オンライン詐欺で悪用されやすい日本の著名人TOP10」は、マカフィーが2024年10月に発表したランキングです。

 ここ数年、主にSNS上で著名人の名前を騙って投資詐欺をする事案が急増していて、警視庁によれば2024年1~3月には前年同期の6倍以上となる合計1700件の詐欺が確認され、被害金額はなんと約219億円に上っているそうです。

 大半のオンライン詐欺では、著名人の名前や肖像画が勝手に使われています。その甘言を信じてしまってニセ広告をクリックすると、投資話や金融セミナーの話を持ちかけられて、最終的にまんまと金銭を騙し取られる……ということになりかねません。

 そんな危険な詐欺の広告塔として、勝手に使われてしまうことの多い有名人が、以下のランキングということになります。

著名人のディープフェイクがSNS型投資詐欺に悪用されている

 なおこの調査は、マカフィーの脅威情報調査チームが実施したもので、よく使われる用語で著名人の名前を検索した結果、ヒットしたリスクの高いサイトの数と誤解を招くコンテンツの量を特定したものとされています。

 ランキングの1位は泉房穂氏。元兵庫県明石市長で、歯に衣着せない政治評論で人気を博しています。2位は堀江貴文氏。「ホリエモン」の愛称で知られる実業家で、宇宙事業や飲食事業への積極的な投資が注目されています。3位のテスタ氏は、詳細なプロフィールは不明なものの、大成功を収めている日本人投資家として有名です。

 投稿者さんは「あまり知らない人」とのことですが、実は4位以降も投資の経験があるような人には良く知られた人物が並んでいます。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事