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T教授の「戦略的衝動買い」 第800回

「いつもあなたのことを思ってる!」をポケットに入れられる! 「ポケットハグ」を衝動買い

2024年10月26日 12時00分更新

文● T教授 撮影● T教授 編集● ASCII

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動物やハートなどのそれぞれに
相手に伝えたいメッセージが書かれている

 今回、筆者が大人衝動買いした「ポケットハグ」はいずれも贈られた人がトークンを持ち歩くことで真価を発揮するアイテムだ。ここではポケットハグのイメージを簡単に理解できるものを数個並べてみた。多くは紙の台紙に伝えたいメッセージが書かれており、その気持ちが封じ込められた動物やハートなどのトークンが台紙上に貼りつけられている。

ポケットハグ

台紙にメッセージが書かれているので、アクセサリーを見るたびにそのメッセージを思い出せるというわけだ

 市販の商品では無く、手作りの台紙やトークンの作り方などもネット上には多く紹介されている。ここではまずこれぞ「ポケットハグの代表」みたいなステンレス製のハート型ポケットハグを見てみたい。台紙のメッセージは2つ。「Here’s a gift from me to you To show you that I care」と「A pocket hug filled up with love For when I can't be there」だ。

ポケットハグ

シンプルに親愛の情を伝えるタイプ

 あえて日本語訳は不要だと思うが、Google翻訳では「これは私からあなたへの贈り物です。私があなたを気にかけていることを示すために」となる。そして金属製のトークンの意味は「そこ(貴方のそば)にいられないときのための愛でいっぱいのポケットハグ」だ。贈られる人は友人でも恋人でも親子でもいいだろう。

 ポケットハグの基本は受け取った人に「愛されていること」を思い出させてくれるハグトークンが目に見える。そして受け取った人が「励まし」を感じ、「モチベーションを高める」ことが目的だ。相手が負担に感ずることのない、小さく安価で心のこもったプレゼントと言える。

 実はポケットハグに極めて似た、「いつも思ってる!」気持ちを大切な人に届ける「ネット鳩時計」の記事をこの連載で以前ご紹介した(https://ascii.jp/elem/000/004/090/4090321/)。

 残念ながらこのアイデアを製品化したスタートアップ企業は一旦サービスを終了した。今回、ダメもとで再確認したらなんと今年の4月8日よりサービスを再開したらしい。これはめでたい。日本にもやっと「思いを送る時代」がやって来たのかもしれない。

ポケットハグ

遠くにいる大切な人に気持ちを伝えられる「ネット鳩時計」

ブラの形の意味は「ハートの一番近くにあるもの」だった

 実は今回ポケットハグをご紹介するきっかけになったのは先ほどご紹介したステンレス製ハート型のポケットハグを見つけたからではなかった。実はいつもミーハーでけしからん系の筆者が一目で興味を惹かれたのはカラフルな「ブラの型」をしたトークンを貼りつけたポケットハグだった。

 最初はブラ型トークンの柔らかくカーブしたシェイプとカラーに惹かれただけだったが台紙の一番上に書かれていた「A GOOD FRIEND IS LIKE A BRA」(良い友達はブラみたい……)というタイトルを見て、「なぜ?」という変な疑問が沸き、一気に引き込まれてしまった。

ポケットハグ

最初は意味がわからなかったブラの形状

 そしてその答えは「HARD TO FIND SUPPORTIVE UPLIFTING AND ALWAYS CLOSE TO YOUR HEART」だと言っている。(良い友達はめったにいない 後押しして励ましてくれて いつもハートの一番近くにいてくれる)なんと素晴らしい言い回しだ。「良い友達=ブラ」に結びつけたオツムは最低の底を突き破って頂点に現れたようなセンスに感じる。

 見つけた瞬間に瞬速で気に入ってしまった筆者は後先を考えることなくこの「ブラトークンの付いたポケットハグ」を脊髄反射で全カラーを10数個衝動買いしてしまった。本来的には男友達に贈るモノかもしれないが間違って数名の女性にも贈った。次に会うときが心配になってきた。

ポケットハグ

伝えたいメッセージはわかりやすいものだが、女性にプレゼントするときは注意が必要かも

 日本にはありそうで意外とないポケットハグだが、日本を含めネットショップには多くのポケットハグが売られている。贈ってくれた人の思いを常に感じたいために財布に入れておくのはいいが、うっかり財布からブラトークンが飛び出したところを見られたりすると説明に時間を要するので注意が必要かもしれない。

 
T教授

今回の衝動買い

・アイテム:「ポケットハグ」
・購入:temi
・価格:150円~200円(1個)

T教授

 日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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