いまPCが絶好調! AI PC新時代に各メーカーにインタビュー
PCなのに高級車のようなプレミアム感! レノボとインテルがコラボした「Yoga」シリーズ最新モデルがすごかった
2024年10月16日 12時00分更新
ThinkPadでもCopilot+ PCを投入
レノボといえばThinkPadが有名だが、そこでもCopilot+ PC「ThinkPad T14s Gen 6」が投入された。
CPUにSnapdragon X Elite、メインメモリーに32GB、512GB SSDのストレージを内蔵。ディスプレーは14型WUXGA液晶(1920×1200)IPS、光沢なし、100% sRGB、400nit、60Hzに対応。
インターフェースにはUSB4 (Thunderbolt 4対応) ×2、USB 3.2 Gen 1×2、HDMI×1などを搭載する。
方針としては、法人向けのThinkPadにおいても働き方の多様化(ハイブリットワークなど)に対応するラインアップを順次強化予定としている。
もちろんAIによる機能も積極的に導入していく予定で、たとえば、消費電力低減とセキュリティー向上のためにユーザーの動きをAIが読み取ってゼロタッチで消灯、ロック & ログインできる機能などが一部モデルでは採用されている。
またSnapdragon Xシリーズを法人向けに搭載したことについては、パフォーマンスとしては十分、互換性も時間が解決するとした上で、一番重要なことはインテル、AMD搭載のノートPCと“同じように使えるか”だとしている。
この同じように使えるかについて担当者は、ファームウェアにおいてインテル、AMDと同様の設計で行う+プラットフォームの差を意識しない深いレイヤーの設計で解消しているという。
AIアバターが自分の副操縦になる日がくるかも
本連載では「AIだ、AIだ」と何度も話してきたが、やはりAI PC時代は来るだろうというのが結論だ。
AI PC(Copilot+ PC)の市場は日に日に大きくなっているし、インタビュー内でもあったように、知らないうちにNPUが搭載されていくという流れになっていくのだろう。
本筋とは少しそれるが、レノボでは、Z世代の3人に2人が「オンラインとオフラインで人格が違うと感じる」という調査結果のもと、Z世代モデルのSNS上の人格が生き写しされたAIアバターを作成し、現実世界とオンラインで異なる人格のギャップに悩む若者を支援するという取り組みも実施している。
これからますます“オンライン上での自分”というものにはフォーカスが当てられると思うが、AIアバターが自分のCopilot+、つまりマイクロサイトが提唱する「副操縦士」となる未来はそう遠くはないと思う。
AI PCは、そんな新たな時代の始まりとなる一手なのではないだろうか。
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