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AIサービス「Fujitsu Kozuchi」に組み込まれグローバル展開

“日本語性能世界一”の企業利用に特化したLLM「Takane」、富士通が提供開始

2024年10月02日 12時30分更新

文● ASCII

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 富士通は、2024年9月30日、カナダの生成AIベンチャーCohereと共同開発した大規模言語モデル(LLM)「Takane(高嶺:タカネ)」を提供開始した。日本語性能と企業向けの生成AI技術が特徴であり、富士通のAIサービス「Fujitsu Kozuchi(Generative AI)」に組み込まれる。

 Takaneは、CohereのLLM「Command R+」をベースとしており、富士通の日本語特化LLMの知見と、Cohereの業務特化型LLMの知見を組み合わせて開発されたLLMとなる。

 日本語強化のための追加学習とファインチューニングがなされ、日本語言語理解ベンチマークの「JGLUE」において世界最高の結果を達成したという。

TakaneのJGLUEスコア

 加えてセキュアなプライベート環境で利用可能で、個人情報や秘匿性・機密性の高いデータを扱う企業でも活用できる。また、独自データを用いた業務特化のLLMを構築でき、Cohereが有するRAG技術や、富士通の「ナレッジグラフ拡張RAG技術」「生成AI監査技術」によって、法規制や業界・企業のルールへの準拠も容易となる。

 Takaneは、Fujitsu Kozuchi(Generative AI)のLLMのラインナップのひとつとして組み込まれ、「Fujitsu Uvance」のオファリングであるオールインワンオペレーションプラットフォーム「Fujitsu Data Intelligence PaaS」を通じてグローバルで展開される。

「Takane」の提供スキーム

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