OpenAIのサム・アルトマンCEOが、人間の知能を超える「スーパーインテリジェンス」(超知能)が数千日以内に誕生する可能性があると述べ、注目を集めている。
アルトマン氏は2024年9月23日、自身のウェブサイトで「The Intelligence Age」(知性の時代)と題したメモを公開し、AIが主導する未来についてのビジョンを詳細に語っている。
アルトマン氏によれば、ディープラーニングの進歩により、AIは今後さらにスケールアップし、人々の生活に大きな改善をもたらすとしている。具体的には、個人がさまざまな分野の仮想専門家チームを持つことができるようになり、子供たちはあらゆる教科で個別指導を受けられるようになるという。
また、AIの発展により、気候問題の解決や宇宙コロニーの確立、すべての物理法則の発見など、これまで困難とされてきた課題の解決も可能になるとアルトマン氏は予測している。
一方で、AIの発展に伴う課題にも言及しており、特に労働市場への影響については注意が必要だとしている。しかし、人々には創造し、互いに役立ちたいという本質的な欲求があるため、AIによって人間の能力が増幅されれば、新たな形での活動が生まれるだろうとの楽観的な見方も示した。
アルトマン氏のこの発言は、AIの急速な進歩と社会への影響の大きさを示唆するものとして、業界内外で大きな反響を呼んでいる。