アドビは9月11日、4月に開発を発表していた動画生成AI「Adobe Firefly Video Model」について、2024年後半からベータ版として先行公開することを明らかにした。Firefly Video Modelを統合した「Adobe Premiere Pro」のベータ版についても、同時期に公開する。
商用利用可能な動画生成AI
Firefly Video Modelは、アドビの生成AI「Firefly」シリーズの動画バージョンという位置付け。 ほかのFireflyと同様、同社が使用許可を得たコンテンツのみを学習しており、商用利用でも安全に活用できる設計となっている。
機能面ではテキストからの動画生成だけでなく、参照フレームに基づく補完クリップの生成、特殊効果要素の生成、画像から動画への変換など複数の機能に対応。また、Premiere Proに実装予定の「Generative Extend」経由することで、クリップを延長したり、トランジションをスムーズにしたりといった、これまで手間の掛かっていた編集作業もより簡単にこなせるようになるという。
動画の表現方法も多彩で、実写風、3DCG、手書きイラスト風など幅広く対応している。
Firefly Video ModelとPremiere ProのGenerative Extendは、いずれも2024年後半にベータ版を公開予定。9月12日現在、同社はウェイティングリストへの登録を受け付けている。