グーグルは8月28日、Gemini Advanced、Business、およびEnterpriseユーザーを対象に、カスタムAI作成機能「Gems」の提供を開始した。競合するOpenAIのカスタムAI機能「GPTs」に対抗した動きとみられる。
Gemsは5月に開催された「Google I/O」で予告されていた新機能。ユーザーが独自のAIアシスタントを作成できるというもので、イベントのアイデア出し、ソーシャルメディア投稿のキャプション作成など、さまざまな作業に利用できる。Gemはユーザーから与えられた指示を記憶できるため、同じプロンプトを毎回入力する必要もなく、複雑なタスクの作業時間の節約にも役立つという。
同社はユーザーがGemにすんなりと馴染めるよう、作成済みのGemも複数提供。サービス開始時点では、以下のようなGemを用意している。
・Learning coach:複雑なトピックを分解し、理解しやすくするAI
・Brainstormer:テーマパーティーのアイデアや誕生日プレゼントのインスピレーションを提供するAI
・Career guide:スキルを磨き、キャリア目標を達成するための詳細なプランを提案するAI
・Writing editor:文法から構成まで、明確で建設的なフィードバックをしてくれる文章力アップトレーニング用AI
・Coding partner:コーディングスキルを向上させ、プロジェクトの構築や学習をサポートするAI
Gemはデスクトップとモバイルデバイスのどちらでもアクセス可能。8月28日現在、150以上の国のユーザーに対し、複数の言語で展開されている。