ゲーム性能に加え、配信時のフレームレートもチェック
つばさがカスタムした配信・ゲーム・動画編集を仕事でガッツリやるためのBTOPCの実力とは?
2024年08月16日 11時00分更新
別記事では、ジサトライッペイとつばさが、それぞれパソコンショップSEVENのパソコンをベースに、理想のマシンをカスタマイズした。そのうち、つばさがカスタマイズしたZEFT Z49Dのカスタマイズモデルは、果たしてどの程度のパフォーマンスを発揮するかは気になるところ。
ゲームパフォーマンスはどの程度なのか、さっそく確かめてみたい。また、今回は配信に特化した仕様ということで、配信時のパフォーマンスにもフォーカスしたい。
ZEFT Z49Dつばさカスタマイズモデルの主なスペック | |
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CPU | Core i9-14900F(Pコア定格クロック2GHz、Pコア最大クロック5.4GHz)、24コア(Pコア:8、Eコア:16)/32スレッド、共有キャッシュ36MB |
CPUクーラー | DeepCool「LS720」(ホワイトモデル) |
グラフィックス | ASUS「TUF Gaming GeForce RTX 4070 Ti SUPER 16GB GDDR6X White OC Edition」 |
メモリー | Micron DDR5-4800 128GB(32GB×4) |
ストレージ | 4TB M.2 SSD(Western Digital「WD Black SN850X」、PCIe 4.0)、2TB M.2 SSD(Western Digital「WD Black SN770」、PCIe 4.0)、6TB HDD(Western Digital「WD Blue WD60EZAX」) |
マザーボード | ASRock「Z790 liveMixer」(インテル Z790チップセット) |
PCケース | NZXT「H7 Flow RGB White」 |
内蔵ドライブ | ー |
通信規格 | 2.5GbE有線LAN、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2 |
電源ユニット | CORSAIR 「RM850e ATX 3.0」(定格出力850W、80PLUS Gold認証) |
OS | Windows 11 Home(64bit) |
※取材時の構成となります。販売終了しているカスタマイズパーツもあるので、詳細は直販サイトを参照ください。
配信しながらでも快適なプレーを実現
コアなゲーマーでも満足のいく性能
それでは、ZEFT Z49Dつばさカスタマイズモデルのパフォーマンスを見ていこう。まずは、定番のベンチマークツールである「3DMark」(Version 2.29.8282)からだが、ZEFT Z49DつばさカスタマイズモデルはFire Strike“無印”において3万7000台という非常に高いスコア―を発揮。
テスト解像度が3840×2160ドットとなるFire Strike Ultraでも1万5000弱の結果を残しており、ZEFT Z49Dつばさカスタマイズモデルの描画性能はかなり高そうだ。DirectX 12のテストとなる「Time Spy」でも、Time Spy Extremeでも1万を超えているあたりは目を見張るものがある。もう1つのDirectX 12のテストとなる「Speed Way」では、さすがにスコア―を落とすものの、それでも6000台のスコアーは評価してよいだろう。
続いて、「Call of Duty: Modern Warfare 3」の性能をチェックしておきたい。ここでは、極限プリセットを選択し、DLSSとフレーム生成を有効にしたうえで、ゲームに用意されているベンチマークモードを実行している。その結果だが、ZEFT Z49Dつばさカスタマイズモデルは1920×1080ドットで、平均フレームレートが270fps以上を発揮し、1パーセンタイルフレームレートも136fpsとかなり高い結果を叩き出している。
FPSやTPSでは、1フレームでも多く描画し、他人より有利に立ち回るといったプレーがトレンドとなっているが、この性能であれば、コアなプレイヤーも満足いく結果ではないだろうか。
さらに、「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」の結果も確認しておきたい。スクウェア・エニックスが示す指標では、スコアーが1万5000以上で最高評価とされているが、ZEFT Z49Dつばさカスタマイズモデルドット以下の解像度であれば、かなり快適なプレーが実現できそうだ。
そして、「Apex Legend」では、ZEFT Z49Dつばさカスタマイズモデルが配信に特化した仕様を備えていることもあり、配信時におけるゲームパフォーマンスがどのように変わるのかを見てみたい。ここでは、オプションから描画負荷が最大となるように設定したうえで、ゲームをプレー。その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で測定している。
なお、配信は「OBS Studio」(Version 30.1.2)を用い、twitchで行なっている。まずは、配信していない状況において、ZEFT Z49Dつばさカスタマイズモデルは1920×1080ドットではゲームの仕様で上限となる300fpsにほぼ張り付いた状態となっている。3840×2160ドットでも常時160fps以上のパフォーマンスを見せており、ZEFT Z49Dつばさカスタマイズモデルのポテンシャルはかなり高い。
続いて、配信を行なった環境下では、さすがにどの解像度でもフレームレートが低下するものの、3840×2160ドットで最小フレームレートが144fpsを超えているあたりは優秀だ。配信しながらでも、ZEFT Z49Dつばさカスタマイズモデルは快適なプレーを行なえるだけのパフォーマンスを備えていることは、誰の目にも明らかだ。
さらに、Microsoftの「Clipchamp」(Version 2.2.2701)を用いて、ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシーをプレーした106分ほどの動画ファイルを13分12秒の長さに切り抜き、それをエクスポートする際に要する時間を計測してみた。
すると、ZEFT Z49Dつばさカスタマイズモデルは480pであればわずか41秒で終了し、1080pでも2分半ほどで作業が終了した。実際に作業するうえで、ほとんどストレスを感じることがないパフォーマンといっていい。
最後に、「PCMark 10」(Version 2.2.2701)で、システム全体のパフォーマンスを計測しておこう。ここでは、無償版でも実行できる、PCMark 10“無印”のテストを実行している。さてその結果だが、総合スコアーは9700とかなり高め。
そのなかでも、Digital Content Creationが1万7000台と高く、コンテンツ制作に秀でたパソコンだということがうかがえる。また、基本性能を知るEssentailsや、オフィスアプリケーションの性能を見るProductivityでもスコアは1万を超えており、さまざまな用途で活躍できる性能を備えているといっていいだろう。
これからゲーム実況を行いたい人には
スペックと性能ともにかなり魅力的
以上のテスト結果から明らかなように、ZEFT Z49Dつばさカスタマイズモデルのゲームパフォーマンスはかなり優秀だ。しかも、配信しながらでも大きくパフォーマンスが低下せず、快適なプレーを維持している点は評価でき、これからゲーム実況を行なおうと考えている人や、ゲームのプレー動画を録ろうと思っている人にとって、ZEFT Z49Dつばさカスタマイズモデルはスペックだけでなくパフォーマンスも満足のいく1台といっていい。
ZEFT Z49Dつばさカスタマイズモデルの価格は、税込みで69万460円と少々値が張るものの、それだけのポテンシャルを備えたゲーミングパソコンで、そういった用途を重視している人にとって、かなり魅力的なモデルではないだろうか。