ちょっと重たいが大きな違和感はないクオーツウォッチ
ユートール磁力腕時計は一般的なクオーツメカを採用し、駆動バッテリーは海外では371と呼ばれ国内ではSR920SWというポピュラーなボタン電池だ。バッテリー交換は背面のフタの一部を金属製のオープナーでこじ開けるパッキングタイプだ。3ATMの日常生活防水なので間違っても水没させない方が良いだろう。
スチール製のブレスレットの長さ調整は、付属するピンの押し出しツールで極めて簡単にできる。筆者はコマを数個取り外して使用している。バックルは両開き式のロック式、ボタンプッシュアンロック式のバタフライ型なのでスムースな装着脱着が可能だ。
ユートール磁力腕時計の実測重量はコマを5個取り外した筆者の状態で実測124gなので、決して軽い部類ではないが標準的な腕時計より2〜3割重い程度だろう。実際に腕に装着していても大きな違和感はない。
ユートール磁力腕時計は文字盤を見なくても指先で時刻を読める人が何パーセントくらいいるか不明だが、文字盤のタイムインデックスのユニークなカラーリングや「触読式腕時計」と思える磁気ボールを2個採用したデザインがちょっとした話題になるユニークな腕時計だ。溝掃除用の専用ブラシの標準付属もなかなか愛嬌だ。必要なのは2個の鋼球ボール方式が生れたブランドストーリーと製品のニックネームだ。
スマホの台数が日本の総人口より多い令和の現代に腕時計の生き残りはなかなか大変な時代だ。腕時計を見て現在時刻がわかるのは当たり前。指先で触ってわかる視力障害者向けの腕時計も、かなり昔から実用化されている。
同じ現在時刻を知りたいならスマホに向かって「アレクサ! いま何時?」と聞くより、鈍感な指先でも触読できる目立つボタンを押すだけで何時でも分かり易い日本語で現在時刻を発話して教えてくれる「音声デジタルウォッチ」も有力候補だろう。また機会があれば紹介したい。
今回の衝動買い
・アイテム:EUTOUR「スポーツウォッチ(E025)」
・購入:AliExpress
・価格:5500円〜6000円
T教授
日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。
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