武士が夏でも涼しい顔をしてるのはなぜ? 金沢で武士の夏服を展示
近年の夏は40度近い猛暑日が多くてつらいですよね。コンクリートに囲まれていない江戸時代なら夏はもっと涼しかったのかも!と思いきや、実は意外にも30度を超えた日もあったようです。
町人や商人は夏場に木綿などの小袖や浴衣を着ている印象がありますが、そういえば武士はどんな服を着て夏を過ごしていたんでしょう? 大河ドラマなどを見ていると、季節に関係なくきちんと裃などをつけているようなイメージもありますが、お侍ですし、やはり痩せ我慢していたりするんでしょうか……。
金沢市の「加賀本多博物館」ではコレクション展示「武士の装い 夏」が開催されていて、江戸時代の武士の夏のファッションを見ることができます。
身分や季節で決まっていた服装
石川県金沢市の加賀本多博物館では、9月3日(火)までコレクション展示「武士の装い 夏」を開催しています。
江戸時代は職業や身分、季節に応じて、衣服の形や素材が決まっていました。展示では、加賀本多家に伝わる、武家の男性衣装を紹介。加賀藩主前田家から拝領した裃や羽織をはじめ、加賀紋の付いた夏物の子供の着物、上級武士の最上位の礼装でだった束帯・衣冠姿で身に着ける衣服や装飾品など、用いた場面や目的もさまざまな衣服を見ることができます。
ポスターを見る限り、羽織などの素材は風通しが良さそう。一年を通して同じ“羽織”を着ていても、素材を変えることで涼しく過ごしていたのかもしれません。ピンクや水色など、服の色が明るめなのもどことなく現代に通じていて面白い。私も夏になるとビビッドな色の服が着たくなります。
また、常設展示コーナーでは本多政重が関ヶ原の戦いで使用したと伝わる甲冑や槍、政重の父・本多正信の肖像画なども展示されています。
この夏は私も服の素材にこだわりつつ、エアコンの力も借りて少しでも涼しく過ごしたいと思います。
武士の装い 夏
会期:~9月3日(火) ※会期中無休
会場:加賀本多博物館(石川県金沢市出羽町3-1)
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料:一般¥400、大学生¥300、高校生以下無料
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