カメラも進化。AIを用いた画像編集機能も追加
アウトカメラはメイン(約6400万画素/F値1.7)+超広角(約800万画素/F値2.2)+マクロ(約200万画素/F値2.4)という構成。前モデルのメインカメラは約4800万画素だったので、より高画素で撮影できるようになっています。
メインカメラはデフォルトでは4つの画素を1つの画素として使い、約1600万画素で記録される仕組み。感度が向上し、暗い場所でも明るく写せることが利点です。
さまざまな被写体を撮ってみたところ、ナチュラルな色調で写り、晴れた日は空の青や木々の緑など、鮮やかさが強調されました。夕景なども美しく写り、風景写真をメインに撮りたい人は満足度が高そうです。
ポートレートモードは背景ボケの度合いを調節可能。夜景モードはかなり明るく写せますが、不自然な明るさや色調になることもあったので、個人的には、デフォルトの「写真」モードのままで撮ったほうがよいと感じました。
プリインストールされている写真管理アプリ「ギャラリー」には、AIを用いた編集機能を搭載。目玉は「AI消しゴム」で、写り込んだ不要なものを消して、その部分に自然な背景が生成される機能。「Googleフォト」の「消しゴムマジック」と同様の機能ですが、非常に処理が速く、編集したことがわからないほどにきれいに仕上がります。ほかに、写真に写った人や物を長押しするだけで切り抜ける「AIクリッピング」も便利。どちらも積極的に使えそうです。
【まとめ】小さな不満はあるが、買って損なしの完成度
OPPOのスマホは、Androidをベースに独自のカスタマイズが施された「ColorOS」を採用しています。Reno11 Aに初期搭載されているのは、Android 14がベースのColorOS 14。よく使うアプリを素早く起動できたり、簡単にスクリーンショットが撮れたりする便利な機能が充実していることも魅力。
おサイフケータイに対応し、マイナンバーカード機能(スマホ用電子証明書機能)にも対応しています。生体認証は指紋と顔の両方に対応。指紋センサーはディスプレーに搭載され、左右どちらの手で持った場合でもセンサーに指を当てやすいのが利点。ほとんどの人は不足や不満を感じることはないでしょう。
筆者が強いて不満点を挙げるとしたら2つ。1つは内蔵スピーカーがモノラルであること。一般的なスマホよりも大きな音量を出力できる「ウルトラボリューム」機能があるので、ステレオ音声で楽しめるといいのなぁと思ったのが本音。
もう1つは防水の等級が前モデルのIPX8からIPX5に下がったこと。雨に濡れたり、水回りで使ったりするには心配ないでしょうが、お風呂で使ったり、プールに持って行ったりするときは注意が必要です。
しかし、前モデルから大幅にアップデートしていることを考えると、防水性能が若干下がったくらいは許容範囲。4万8800円は、前モデルの発売当時の価格から2000円しか上がっていません。高コスパモデルを長く使い続けたい人には王道の選択肢となるでしょう。
| 「OPPO Reno11 A」の主なスペック | |
|---|---|
| ディスプレー | 6.7型有機EL(約20:9)120Hz対応 |
| 画面解像度 | 1080×2412 |
| サイズ | 約75×162×7.6mm |
| 重量 | 約177g |
| CPU | MediaTek Dimensity 7050 2.6GHz+2GHz(8コア) |
| 内蔵メモリー | 8GB |
| 内蔵ストレージ | 128GB |
| 外部ストレージ | microSDXC(最大2TB) |
| OS | Android 14(ColorOS 14) |
| 対応バンド | 5G NR:n1/3/28/41/77/78 4G LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/13/17 /18/19/20/26/28/38/39/40/41/42 W-CDMA:1/2/4/5/8/19 4バンドGSM |
| 無線LAN | Wi-Fi 6 |
| カメラ画素数 | 約6400万画素 +約800万画素(超広角) +約200万画素(マクロ) イン:約3200万画素 |
| バッテリー容量 | 5000mAh(67W対応) |
| FeliCa/NFC | ○/○ |
| 防水/防塵 | △/○(IP65) |
| 生体認証 | ○(画面内指紋、顔) |
| SIM形状 | nanoSIM×2(nanoSIM+eSIM) |
| USB端子 | Type-C |
| イヤホン端子 | × |
| カラバリ | ダークグリーン、コーラルパープル |
| 価格(SIMフリー版) | 4万8800円 |

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