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佐々木喜洋のポータブルオーディオトレンド 第291回

ビクターの新機軸、シルク配合振動板の魅力とは? HA-FX550Tを聴く

2024年06月30日 09時00分更新

文● 佐々木喜洋 編集●ASCII

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自然で誇張感の少ない音、声の再現がいい

 会場で試してみると小型で装着感が高く、しっかりと固定できる。いつもよりもひとサイズ小さなイヤーチップでも問題ないほどだ。11mm径のイヤホンとしてはかなり良好と言えるだろう。音質も極めて高く、自然な音調で誇張感が少ない。音楽がきつめのところでもきつい音になりにくい。また声がとてもよく再現されていると感じた。

 HA-FX550TはHA-FW1000Tの下位機種と捉えるよりも、JVCケンウッドが打ち出した新しいシルク素材シリーズの旗手ととらえるべきなのかもしれない。これによってシルク素材シリーズが、ウッド素材シリーズに置き換わるのかまではわからないが、HA-FX550Tの売れ行き次第だろう。

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