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佐々木喜洋のポータブルオーディオトレンド 第289回

TIDALがMQA配信から撤退、すべてFLACに──360 Reality Audioも聞けなくなる

2024年06月23日 09時00分更新

文● 佐々木喜洋 編集●ASCII

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過去に再生できたデータのうち、再生できなくなるものも出そう

 では、ユーザーの影響はどうだろうか? プレイリストを含むコレクション内にMQAのトラック/アルバムがある場合、トラックは自動的にTIDALに供給された最高品質のFLACに置き換わるとしている。また、オフラインアクセス用のMQAトラックやアルバムをダウンロードしている場合は、7月24日にアプリを最新バージョンにアップデートする必要がある。その際に、これらのトラックを再ダウンロードするように求められるとのことだ。つまり、同様のFLACに置き換えられるわけだ。

 なお、360 Reality Audioのトラック/アルバムはグレー表示され、ストリーミングできなくなるとしている。

 TIDALでは、今日ほぼすべてのMQAトラックに少なくとも16bit/44.1kHz以上のFLACバージョンがあるとしているが、すべてのトラックには代替品がない可能性があるとしている。また、TIDALでは今後オーディオフォーマットの提供を変更する予定はないとしている。

 なお、このニュースは、Lenbrook Media GroupがHDtracksと提携してMQAを軸とした新しいストリーミングサービスを立ち上げると発表したことにも関連していると考えられる。こちらの記事も合わせて参照してほしい。なお、TIDALのサービスは、現時点では国内では正式には提供されていない。

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