NTTドコモは5月30日、携帯電話基地局に自家消費型の水力発電を活用する国内初という実証実験を開始した。2025年3月までに水力発電の基地局活用を目指す。
今回の実証実験は、熊本県立大学の島谷幸宏特別教授が開発した「Jet水車」と水力発電システムを使用。基地局周辺の農業用水路などから発電した電力を、基地局で使用可能な規格に変換し活用することを目指し、検証を行う。
同社は、基地局の電力をモニタリングするエネルギー・マネジメント・システム基盤(EMS基盤)を開発済みだ。本実証では、水力発電システムから電流や電圧、出力といった電力データや、水の流量・水圧などのデータを送信し、EMS基盤で発電量やCO2排出量を可視化する。
本実証により、発電した電力を効率よく基地局に供給するための電源システム・回路トポロジーの最適化や、発電設備の実装・評価ノウハウの習得などを行う。実施期間は最大1年間の予定。