パナソニック コネクトは7月2日、法人向け新製品として、頑丈ノートPC「タフブック」とモバイルPC「レッツノート」の新モデルを発表した。
従来モデルの隙間を埋める2製品を投入
法人向けパソコンのラインアップとして新たに加わった「TOUGHBOOK(タフブック) FZ-55」は、オフィスと在宅ワークを行き来する人のためのレッツノートと、屋外作業を主たる作業場とするフィールドワーカーのためのタフブック、その隙間を埋めるための半屋外作業向けのPC。
少々手荒に扱っても問題のない頑丈さと、屋外利用時の利便性や防塵・防水性能など、タフブックシリーズとして設計思想は受け継ぎつつ、次々と作業現場を移るようなモバイル性能をも両立させる製品としてデザイン。従来のタフブック製品より軽量・薄型化が図られている。
防塵IP5X 防滴IPX 33準拠の頑丈さを持ちながら、質量約2.08kg。同社製PCに共通して採用されているボンネット構造天板に、頑丈性確保のための天板裏リブ形状。液晶を閉じればそのまま持ち運べる可搬用ハンドルも装備。そのほか、高温環境下での安定駆動や、低温環境下での起動前暖気運転などにも対応。太陽光下でも見やすい高輝度液晶と反射防止フィルム。
本機は主にメンテナンス業務などを行う法人向け製品としてラインアップされるが、職業によっては、家屋の修繕を請け負う工務店や、便利屋さんなどエアコンの取り付け工事や修理などを請け負う個人事業主の方も待ち望んだラインアップと言えるだろう。法人向けだけでなく、個人でも購入できる販売ルートができれば、かなり人気を博しそうな製品だ。
シリーズラインアップは、14型HD液晶モデル、14型FHDタッチ液晶モデル、14型FHDタッチ液晶+LTE通信モデルの3タイプ。CPU、メモリー、ストレージはすべて共通で、vPro対応のインテル Corei5-1345U プロセッサー、16GBメモリー、512GB SSD搭載となっている。
法人向けにもCore Ultra搭載モデルが仲間入り
法人向けレッツノートにも、新しいラインアップが加わる。新ラインアップとなる「レッツノート FV5」は14型モデルだが、すでにラインアップされている「レッツノート FV4」とは併売となる。
この2機種の主な違いは搭載CPUによるもので、FV4には第13世代 インテル Core プロセッサーが採用されているのに対し、FV5にはインテル Core Ultra プロセッサーが搭載されている。
Core Ultraは、従来のインテルCore CPUに比べ、高い処理能力と低消費電力に優れていることもさることながら、AI処理用のプロセッサーであるNPUを内蔵しているのが大きな特長。AIによる文章生成やコーディング、AIを用いた画像・動画編集の効率化など、NPUを利用できるアプリケーションの処理速度の向上が期待できる。FV5はエンジニア向けと謳われており、AIを利用した開発環境なども視野に入れた製品。一方、従来からあるFV4は、14型の大画面を利用した社内基幹業務などに向けたラインアップという棲み分けになる。
タフブック FZ-55シリーズは7月上旬、レッツノート CF FV5シリーズは、国内法人向けに7月下旬より順次発売となる。