eSports王者がリアルレースに挑戦! 冨林勇佑選手のSUPER GT参戦記 第2回
今年の冨林勇佑は目つきが違う! 今後の可能性を感じたSUPER GT 第2戦富士
2024年05月19日 12時00分更新
GT500はニッサンZがワンツー・フィニッシュを飾るも
それ以上に注目を集めた「au TOM's GR Supra」の追い上げ!
注目のGT500クラスは、スタートでトップに立った3号車「Niterra MOTUL Z」(高星明誠/三宅淳詞)が安定した走りでトップを独走。そのままチェッカーを受け、今季初優勝をかざった。特に最終スティントを担当した三宅にとってはGT500参戦2戦目で初優勝となった。
昨年、最終戦までチャンピオン争いを展開しつつも最後は悔し涙をのむこととなった3号車。今年はドライバーラインナップは変わったが、今回の優勝で27ポイントに伸ばし、ランキング2番手に浮上した。
今シーズンも3号車の前に立ちはだかりそうなのが、昨年のチャンピオンチームである36号車「au TOM's GR Supra」(坪井翔/山下健太)だ。開幕戦でのポール・トゥ・ウィンで46kgのサクセスウェイトを背負って第2戦を迎えたということもあり、予選では11番手と後方に下がる結果となったが、決勝ではペース良く周回を重ね、坪井が担当した第1スティントで7番手まで浮上。1回目のピットストップでポジションをひとつ上げると、中盤担当の山下も着実に前のライバルに接近していった。
2回目のピットストップで1台を逆転して、終盤にはトラブルで脱落したライバルもいて4番手に。気が付けば、表彰台圏内を走る17号車「Astemo CIVIC TYPE R-GT」(塚越広大/太田格之進)の1.6秒後方でフィニッシュ。貴重な8ポイントを稼ぎランキング首位をキープした。
昨年同様に力強い走りに、今季から36号車の一員となった山下は「昨年までは外から見ていた“36号車の戦い方”を実体験しました。ペースも良いし、毎回ピットストップで順位を上げられました。僕のスティントでは直接誰かと争うことはなかったですけど、確実に前のクルマとの差を縮めることができました」とコメント。
坪井も「すべてを出し尽くした結果で満足しています。次回から燃料リストリクター制限が入って苦しい状況になりますけど、そこでの耐え方は知っているので、チームのみんなと一緒にしぶとくポイントを獲っていきたいです」と来るべき中盤戦に向けて気合十分という様子だった。
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