スマホをカメラに変身させるフォトグラフィーキット
Xiaomi 14 Ultraは単体で強力なカメラを搭載しているが、フォトグラフィーキット(Photography Kit)を使えば、その姿はデジタルカメラに変身する。フォトグラフィーキットは本体カバー、グリップ、さらに67mmレンズフィルターや装飾リング、ストラップが付属する。
グリップは1500mAhのバッテリーを内蔵しており、Xiaomi 14 Ultraのバッテリー寿命を23%も延長できる。下部にはUSB Type-Cコネクターがあり、内部にはXiaomi 14 Ultraの底面に接続するためのType-C端子もある。グリップをつけたままグリップ内蔵バッテリーと、Xiaomi 14 Ultraの充電が可能である。
さらに上部にはシャッターボタンがあり、その周りにはズームレバーも搭載。左に見える赤いボタンはビデオ開始シャッターで、右に見えるのは絞りやシャッター速度など、割り当てをカスタマイズできる回転式のダイヤルだ。
キットのカバーだけを使うこともできる。これだけでも本体を守ってくれる上に、カメラ周りの装飾リングを交換してデザインを楽しんだり、フィルターを装着できる。グリップを使う場合はこのカバーを装着する必要がある。
カバーにグリップをつけると、もはやスマートフォンとは思えぬ外観となる。グリップの「XIAOMI」ロゴも誇らしげであり、持っているだけでついつい写真を撮りたくなってしまう。
グリップ・カバーは樹脂製だが、シルバー部分の仕上げは安っぽさを感じさせず、まるで金属素材のようにも見える。グリップ部分はカメラとして使うことを考えると、もう少しでっぱりがあったほうがいいと思えるかもしれないが、このままポケットに入れたり、ディスプレーを見ながらスマートフォンとして使うことを考えると、これくらいのサイズがちょうどいいようだ。
底面側から見ると、グリップ下部にType-C端子と、ストラップホールが見える。ネックストラップをつけて首からぶら下げてもいいし、リストストラップをつけカメラとして使うのもいいだろう。
この状態で使ってみると、Xiaomi 14 Ultraのホールド感がさらに高まり、さらにシャッターボタンなども押しやすくカメラとしての使い勝手は非常に高い。Xiaomi 14 Ultraにはサードパーティー製のケースも出てくるだろうが、普段はフォトグラフィーキットのケースをつけ、グリップはカバンやポケットに忍ばせておいて写真撮影時に合体させて使うのもよさそうだ。
ちなみにケースとグリップをつけたまましばらくスマートフォンとしても使ってみた。グリップ部分の厚みはあるもののあえて取り外さずこのまま使うことも困難ではない。撮影後に写真を加工してすぐSNSにアップロードする時も、グリップをつけたままそのまま操作できるはずだ。
ここまでの紹介だけでも優れた機能を持つフォトグラフィーキットだが、カメラ周りは脱着可能なリングとなっており、付属のオレンジ色のリングに付け替えることもできる。すでに海外では非純正品ながらもほかの色のリングも販売されており、カメラ周りのデザインをワンポイントで変えることも可能だ。
そして、これも付属する67mmのフィルターリングを使えばカメラ用のフィルターを装着することが可能になる。スマートフォンのカメラは様々なフィルターや効果をデジタルでかけることができるが、ガラスを加工したフィルターによる光学的なエフェクトは、デジタルでは味わえない独特の印象を与えてくれる。写真のデジタル加工とは別次元となるアナログ加工を楽しめるわけだ。
この連載の記事
-
第522回
スマホ
Android 15で4G対応のタブレット「Blackview Tab 60 Pro」は使う場所を選ばないのが魅力 -
第521回
スマホ
日本発売予定の最速級ゲーミングスマホ「REDMAGIC 10 Pro」をフォトレポ -
第520回
スマホ
ライカカメラ搭載の 「AQUOS R9 Pro」に約20万円の価格以上の価値を感じた -
第519回
スマホ
ドコモ以外からも売られる新らくらくスマホはガラケー的UIと進化した健康管理機能で勧めやすい1台 -
第518回
スマホ
モトローラの縦折りスマホ最高峰「motorola razr 50 ultra」は強化されたAIが楽しい -
第517回
スマホ
安く買えて普段使いに問題なし! バランスが良いオススメのミドルレンジスマホ3選 -
第516回
スマホ
カメラやAIの性能に違いはあるのか? Xiaomi 14Tと14T Proを使い比べてみた -
第515回
スマホ
日本発売が決定した可変絞りカメラ搭載のハイエンドスマホ「nubia Z70 Ultra」速攻チェック -
第514回
スマホ
2人同時に音楽を楽しめる青春スマホ「nubia Music」に新しい可能性をを見た -
第513回
スマホ
4万円で買えるゲーミングスマホも! コスパに優れたデザインスマホ「realme 13」シリーズがアツイ! -
第513回
スマホ
100倍望遠が実用的なスマホ「vivo X200 Pro」はカメラ性能が変わらず最強だった - この連載の一覧へ