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14900KF&RTX 4070 SUPERの静音ゲーミングPCはFFXIV: 黄金のレガシーでも快適4Kプレイ!?
2024年05月03日 10時00分更新
重くなったFFXIVの最新ベンチマークでテスト
WQHDなら最高画質でも最高評価だが、4Kは……
実際のゲームに近いベンチマークソフトも試してみよう。まずは、「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」(以下、FFXIVベンチマーク)から。
このベンチマークソフトは、この夏に公開される最新アップデート(黄金のレガシー)に対応したもの。解像度設定ではAMD FSRやNVDIA DLSSといったアップスケーリング機能が選べるようになった点が特徴だ。
最新アップデートでは画質がリッチになってやや重くなったとはいえ、そもそもFFXIVのジャンルは比較的軽めなMMORPGだ。GeForce RTX 4070 SUPER搭載ビデオカードであれば、最高画質でWQHD(2560×1440ドット)はもちろんのこと、4K(3840×2160ドット)も狙いたいところ。
そこで、画質はプリセットの最上位となる「最高品質」、表示は「フルスクリーン」を選択。まずはアップスケーリング機能を使わない設定で検証した。
WQHD時のスコアーは20533で、評価は最高の「非常に快適」。平均フレームレートは143.78fps、最低フレームレートでも85fpsと高く、間違いなく快適に遊べるだけの実力がある。
なお、FSRと表示されているが、「3Dグラフィックス解像度スケール」の設定は「100」。つまり、実質はアップスケーリングしていない状態だ。続いては4Kの結果。
10049スコアーで評価は「快適」。フレームレートは平均71.02fps、最低43fpsとさすがにWQHD時よりも苦戦していた。MMORPGは最低30fpsを超えていれば遊べるレベルではある。しかしながら、スムーズなプレイとなると、最低60fpsは超えてほしい。
となると、頼みはFSRとDLSSだ。これらはいわゆるアップスケーリング機能で、実際の解像度よりも低解像度で画面を描画し、高解像度化できる。処理データを大幅に減らせるため、フレームレートの向上が期待でき、画質も大きく落とさずに済む機能だ。
では、DLSSの結果から見てみよう。
スコアーは10947と伸びたが、評価は変わらず「快適」のまま。とはいえ、フレームレートは平均75.87fps、最低50fpsと着実に上昇していた。4K快適プレイまであと1歩というレベルだ。
続いては、FSR。こちらは設定で「3Dグラフィックス解像度スケール」をいじることで、スケーリングの度合いを変えられる。
まずは画質の落ち込みが少ない「90」で試してみたが、スコアーは10567と微増。最低フレームレートも47fpsと効果が薄かったので、「80」に変更した。
12599スコアー、評価は「とても快適」、最低フレームレートは58fpsと大幅にアップ。もちろん、疑似的にスケーリングしているので、素の4K設定と比べれば、画質はやや落ちる。しかし、FSRをうまく使えば、4K快適プレイも視野に入ると言っていいだろう。