IDC Japanは、2024年4月25日、国内AIシステム市場予測を発表した。
同社によると、2023年の国内AIシステム市場は、エンドユーザーの支出額ベースの市場規模が6858億7300万円、前年比成長率は34.5%となった。
同市場の46.6%を占める“ソフトウェア領域”が前年比で33.4%増加し、継続的な成長の主要因となっている。なお、25.0%を占める“サービス領域”も前年比で57.6%増加、28.3%を占める“ハードウェア市場”も前年比で20.7%増加しており、あわせて市場全体の高成長を支えた。
加えて、2024年の市場規模は、前年比31.2%増の9000億6300万円と予測する。
2024年は、先進的な企業が、独自の生成AIモデル構築のための実証実験や、本番運用に向けた投資を加速。限定的な利用に留まっていた企業も、簡易なモデルの作成や、生成AIを組み込んだアプリケーションの導入を加速し、AIシステムの需要がさらに高まると見込んでいる。
2024年の成長スピードは2023年に比べると減速しつつも、2025年に再度成長率は上昇、2023年から2028年の年間平均成長率は30.0%で推移し、2028年の市場規模は2023年の約3.7倍となる“2兆5433億6200万円”に達するという見立てだ。