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Radiant SDM3300X600Aをレビュー

容積8Lの小型PCでRyzen 5 8600G&GeForce RTX 4060を運用、温度と性能は大丈夫?

2024年04月23日 10時30分更新

文● 宮里圭介 編集●ジサトライッペイ/ASCII

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FFXIV・FFXV・SF6公式ベンチならWQHDでも快適判定

 実際のゲーム寄りのテストも実行した。まずは、重量級のアクションRPG「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」の公式ベンチマークソフト(以下、FFXVベンチマーク)から。画質は「高品質」、表示はフルスクリーン、解像度別に試してみた。

容積8Lの小型PCでRyzen 5 8600G&GeForce RTX 4060を運用、温度と性能は大丈夫?

FF15ベンチマークの結果(フルHD)

 フルHD(1920×1080ドット)時のスコアーは10102で、評価は「とても快適」。この結果なら十分快適に遊べるだろう。WQHD(2560×1440ドット)にすると、スコアーは7310で評価は「快適」まで低下するが、プレイ自体に支障はない。

 ちなみに、4K(3840×2160ドット)では、4259スコアーで評価は「普通」になる。ここまで落ちると快適とは言えなくなるので、解像度か画質を下げたいところだ。

 続いては、人気のMMORPG「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」の公式ベンチマークソフト(以下、FFXIVベンチマーク)。画質は「最高品質」、表示は「フルスクリーン」。こちらはフルHDだと軽すぎるため、WQHD以上で試した。

容積8Lの小型PCでRyzen 5 8600G&GeForce RTX 4060を運用、温度と性能は大丈夫?

FF14ベンチマークの結果(WQHD)

 WQHD時のスコアーは15469、評価は「非常に快適」と、かなり余裕がある。4Kでも7749スコアー、評価は「やや快適」と優秀な成績だった。このゲームなら4Kプレイも現実的だろう。

 人気の対戦格闘ゲーム「STREET FIGHTER 6」の公式ベンチマークツール(以下、SF6ベンチマーク)も試してみた。画質は「GRAPHICS SETTING」で、最高画質の「HIGHEST」を選択した。

容積8Lの小型PCでRyzen 5 8600G&GeForce RTX 4060を運用、温度と性能は大丈夫?

SF6ベンチマークの結果

 3つのシーンにおいて、平均フレームレート約60fpsを維持。トータルスコアーは100点満点中100と、文句なしで快適に遊べるレベルだ。解像度をWQHDに上げてもトータルスコアーは100だったので、余裕でプレイできるはず。

 とはいえ、さすがに4Kではトータルスコアーが60まで落ちてしまうため、現実的ではない。解像度を変更するなら、WQHDまでにしておこう。

まとめ:動作音は玉に瑕だが性能は大満足!
    省スペースなゲーミングPCの新定番か

 以上のように、Radiant SDM3300X600Aはビデオカードを積めば、多くのゲームを安定して快適にプレイできる。ただし、高負荷時の動作音はやや大きめだ。ゲーム中はヘッドフォンをかけたほうがいいかもしれない。

 もちろん、アイドル時を含む一般的な作業中なら、動作音はそこまで目立たない。スピーカー派でも気にならないはずだ。この挙動に納得できるなら、本機は満足できるゲーミングPCになる。無論、ビデオカードなしの標準構成でも、省スペースPCの新定番になりそうだ。

 最後に、つい先日リリースされた、PCの総合性能を計測できるベンチマークソフト「CrystalMark Retro」も試してみた。簡単に使えるので、今使っているPCとどの部分が違うのか、といった性能比較に活用してほしい。

容積8Lの小型PCでRyzen 5 8600G&GeForce RTX 4060を運用、温度と性能は大丈夫?

CrystalMark Retroの結果

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