このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

佐々木喜洋のポータブルオーディオトレンド 第269回

期待が高まる「Fokus Triumph」の音、NobleのMEMSスピーカー搭載イヤホン第3弾

2024年03月31日 17時00分更新

文● 佐々木喜洋 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 Noble AudioはMEMSスピーカーの採用に力を入れている。ついに、ハイエンド完全ワイヤレスイヤホンのFokusシリーズにもMEMSスピーカーを採用した。最新モデルの「Fokus Triumph」だ。

IEMスタイルの高級シリーズがFokus

 Noble Audioは「FALCON MAX」にMEMSスピーカーを搭載している。Fokusシリーズは完全ワイヤレスイヤホンの中でもANCを搭載せずに音質重視するなど、硬派なシリーズになっている。海外ではまだ、FALCON MAXが販売されていないようなので、実質的にこのFokus Triumphが初のモデルといってもいいだろう。価格における価格は369ドルだ。

 Fokus Triumphはハイブリッド型の完全ワイヤレスイヤホンで、FALCON MAXと同じxMEMSのCowellユニットを高音域用に搭載している。FALCON MAXとの違いは、低音域用が6.5mmのダイナミックドライバーであるという点だ。MEMSスピーカー搭載の有線イヤホン「XM-1」もハイブリッド形式だが、ダイナミックドライバーは8.3mmのユニットを搭載している。Noble AudioのMEMSスピーカー搭載機は、3機種すべてが異なるダイナミックドライバーを搭載していることになる。

 一般的に口径が大きいほど豊かな低音は出るが、音のコントロールは小さい方がしやすく俊敏なサウンドを出せる。カジュアルなFALCONシリーズでは、迫力ある低音を出すために10mmという大口径のダイナミックドライバーを搭載し、高音質志向のFokusシリーズでは正確な音再現を狙って、小口径の6.5mmのユニットを搭載したのではないかと考えられる。Noble Audioは、MEMSスピーカーという新しいユニットを試行錯誤する中で、さまざまな種類のダイナミックドライバーを組み合わせているという見方もできるだろう。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン