このページの本文へ

ランサムウェアへの防御力を高めるマルウェア検出強化など

ベリタス、中小企業向け「Backup Exec」を機能強化

2024年03月26日 07時00分更新

文● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 ベリタステクノロジーズは、2024年3月22日、中小企業向けのバックアップ・復旧の統合ソリューション「Veritas Backup Exec」の機能強化を発表した。

 今回の機能強化には、ランサムウェア対策としての検出・復旧を支援するマルウェア検出の強化や、ロールベースのアクセス制御、バックアップ・復旧処理の最適化の追加機能が含まれる。

 マルウェア検出の強化では、社内のデータ環境で広がるマルウェアに対する新たな防御ラインを提供。VMwareとHyper-Vのバックアップに対して、任意のタイミングまたは復旧の前に「Microsoft Defender」をベースとしたマルウェアスキャン処理を実行できる。

 ロールベースでのアクセス制限は、ユーザーに指定されたロール(役割)に基づいてデータへのアクセスを制限。アカウントが不正利用されてしまった場合でも、その被害を限定されたデータのみに抑える。

 バックアップと復旧の最適化では、VMwareとHyper-Vを永続的な増分バックアップにすることで、保護パフォーマンスを最適化している。さらに複数の仮想ディスクを用いた並列バックアップ、仮想マシンを即座に回復させる機能によって、より高速な仮想マシン保護を実現するという。

 なお、2024年2月に、米Cohesity(コヒシティ)による、ベリタステクノロジーズのデータ保護事業の買収が発表されたが、Backup Exec事業は新たに設立される別会社「DataCo」に移管される予定だ。

Veritas Backup Execの製品ウェブサイトより

■関連サイト

カテゴリートップへ

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード