LINE WORKSは3月21日、コミュニケーションツール「LINE WORKS」が熊本リハビリテーション病院に導入されたと発表した。
熊本リハビリテーション病院では、院内での情報伝達は主に電話やメール、PHSを利用していたが、有事の際に院長からの指示や報告を院内の関係者に一斉に伝達でき、迅速に確認できる手段が必要だと考えていた。また、院内の情報共有以外にも、地域連携部には地域の医療機関と患者やその家族からの連絡や相談の電話が1日に100件近くかかり、電話が取れなかった際に後から折り返しても連絡がつながらないことも多く、電話対応が大きな業務負荷となっていたという。
LINE WORKSは多くの職員がプライベートで使い慣れているLINEと基本操作が似ており、導入教育をせずともスムーズに定着させることができること、また、ビデオ通話機能が使える点や連携ツールが多い点も評価のポイントとなったという。
導入により、看護部では緊急時の電話連絡がLINE WORKSのグループトークに置き換わったことで、院長や副院長、関係する各部門長どうしでタイムリーに情報共有することが可能になり、院長や副院長への報告や指示内容を職員一人ひとりに伝達するといった電話連絡の煩雑さが解消したことで連絡に要する時間や労力が大幅に削減。
事務部では、各プロジェクトチームの議事録や取り組み内容の進捗状況の管理にノート機能を活用し、部門横断的なプロジェクトについても事前に議題や関連資料を共有できるため、会議の時間短縮と質の向上が実現。また、外来予約やインフルエンザ予防接種予約などの電話受付手順をノートにまとめることで、患者の年齢や地域によって異なる案内事項も、ノートを確認しながらスムーズに電話対応ができているという。
また、地域連携部では外部トーク連携機能を活用して患者の家族のLINEとつながって連絡をとりあっている。地域連携部のLINE WORKSとLINEで連絡がとりあえることを案内する文書を家族に渡し、希望者はQRコードを使って友だち登録。互いが都合の良いタイミングでメッセージを確認・送信でき、地域連携部にかかってくる外線電話の数も大幅に減少したとしている。
LINE WORKSでは、導入事例紹介として熊本リハビリテーション病院へのインタビューを掲載している。