OpenAIは3月13日(現地時間)、国際的なニュースメディア「Le Monde」および「Prisa Media」と提携し、フランス語とスペイン語のニュースコンテンツを提供することを発表した。
モデルのトレーニングにも使用
Le Monde(ル・モンド)はフランスを代表する新聞社、Prisa Media(プリサ・メディア)はスペインを拠点とする大手メディアグループで新聞「El País」、経済紙「Cinco Días」、スポーツ紙「As」、ニュースサイト「El Huffpost」などを傘下に持つ。
この提携により、今後数ヵ月の間にChatGPTのユーザーは出典を明示した要約と元記事へのリンクを通じて、両社からの関連ニュースコンテンツを閲覧できるようになる。
また、Le MondeとPrisa Mediaのコンテンツは、OpenAIのモデルのトレーニングにも役立てられるという。
Le MondeのCEO、Louis Dreyfus氏は「創刊80周年を迎えるにあたり、OpenAIとのパートナーシップにより、、Le Mondeの信頼できるコンテンツをより広く、多様な読者に届けることができる」と述べている。
また、Prisa MediaのチェアマンおよびCEO、Carlos Nuñez氏は「OpenAIと提携することで、Prisa Mediaは読者との新しい関わり方ができるようになる。これは、テクノロジーと人間の専門知識が融合し、読者の体験を豊かにするニュースの未来への確実な一歩です」と語っている。
記事の無断流用を訴えるニューヨーク・タイムズとの訴訟を抱えるOpenAI、既存マスコミとの共存は実現するのだろうか。