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いまアツい位置情報ゲームに、「信長の野望」も“出陣”したのはなぜか?

シブサワ・コウが登壇する、京都大学連続セミナー「ゲームとプラットフォーム学」(3月14日参加費無料)開催

2024年03月13日 13時00分更新

文● ASCII

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本連続セミナーは、京都大学「プラットフォーム学卓越大学院プログラム」が主催し、角川アスキー総合研究所の運営協力によって実施しています。

『信長の野望 出陣』のユーザー、半分は女性!? 

 調査会社SensorTowerによると2023年日本の位置情報ゲームの収益が6億ドル(約887億円)を突破。これは世界の位置情報ゲームの収益の約50%に相当し、日本は世界最大の市場となっている。

 収益トップは『ドラゴンクエストウォーク』で、次いで『ポケモンGO』『モンスターハンターNow』といったタイトルが並び、いずれもドラゴンクエスト、ポケモン、モンスターハンターという日本の著名なゲームIPである。そして、この位置情報ゲームの中に食い込んでいるのが『信長の野望 出陣』だ。

 これも著名なゲームIPである『信長の野望』をもとにしたものだが、歴史シミュレーションという他とは異なるジャンルで、また城や地域など、実際の地理ともリンクする題材ということで、独特な立ち位置と言えるだろう。

 面白いのは、信長の野望というタイトルから想像するに、歴史や戦国が好きな年配の男性が中心なのかと思いきや、実は女性比率が高く男女比は5対5だという。他のゲームは女性4割で、信長の野望 出陣はむしろ女性の比率が高くなっている。

 そんな『信長の野望 出陣』をはじめとする『信長の野望』シリーズは、どのように生み出されたのか。総合プロデューサーであるシブサワ・コウ氏、つまりはコーエーテクモホールディングスの襟川陽一社長がが登壇するセミナーが開催される。

 京都大学「プラットフォーム学卓越大学院プログラム」では「プラットフォーム学連続セミナー」と題して、一般の方も無料参加できるオープンなオンラインセミナーを、プログラムの一環として定期的に展開しているが、その特別編が3月14日(木)に開催される。同日のセミナーでは、ゲームをテーマに取り上げる。

 歴史シミュレーション、または歴史クリエイションというゲームジャンルを確立し、日本のオリジナリティを追求したコンテンツクリエイション、また、そのコンテンツを普及させるためのマーケティング戦略、そして海外進出施策におけるオリジナリティについて、日本のゲーム業界を草創期から牽引してきた襟川氏にお話を伺う。そして、日本のゲーム業界とプラットフォームがどのように変化してきたのか、これからどのような方向に進むのか、日本の独自性についても議論していく。

 参加無料で、申し込みはセミナー開催当日の3月14日(木)正午まで受け付けている。

京都大学【プラットフォーム学連続セミナー特別編】イベント詳細

・イベント名:ゲームとプラットフォーム学 ~『信長の野望』シリーズに代表される「歴史シミュレーションゲーム」という独自ジャンル~
・開催:2024年3月14日(木)16時45分~18時45分
・主催:京都大学プラットフォーム学卓越大学院プログラム
・協力:京大オリジナル株式会社、株式会社角川アスキー総合研究所
・事前応募制/オンラインセミナー(Zoomウェビナー)
・お申し込みはこちらから

登壇者一覧

(株)コーエーテクモホールディングス 代表取締役社長/(株)コーエーテクモホールゲームス 代表取締役会長/
FOST公益財団法人科学技術融合振興財団 理事長/日本シミュレーション&ゲーミング学会 理事/
ゲームプロデューサー シブサワ・コウ
襟川陽一 氏

1973年 慶応義塾大学商学部卒業。1978年に株式会社コーエーを、2009年に株式会社コーエーテクモホールディングスを設立。家業の染料工業薬品販売会社を営んでいたが、趣味で制作した「川中島の合戦」がヒットしたことからゲームの世界へ入る。ゲームの黎明期から現在まで「三國志」「仁王」シリーズ等のヒット作を生み出し続けるゼネラルプロデューサー。

 
京都大学
プラットフォーム学卓越大学院プログラムコーディネーター
原田博司教授

京都大学情報学研究科教授。郵政省通信総合研究所(現 情報通信研究機構)を経て2014 年より現職。5G、6G 通信システム、IoT 用通信システムの研究開発、標準化、実用化に従事。取得国内特許は250 件以上。自身が開発したスマートメーター用無線システムWi-SUN は、全世界で数千万台導入されている。

 
株式会社角川アスキー総合研究所 取締役
福田 正 氏

米Boston Collegeにてコンピュータ・サイエンスを学んだ後帰国し、食品メーカーを経て障害者のコンピュータ利用の支援事業などにかかわる。2000年より角川グループ(現KADOKAWA)に参加。YouTubeの日本上陸をGoogleのビデオアドバイザリー・ボードメンバーとしてサポートしたり、Twitter(現X)との共同事業を手掛ける等プラットフォーマーとの取組実績多数。

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