ホワイトで統一するなら電源付属のケーブルにもこだわろう
可能な限り真っ白なゲーミングPCを作るポイントとは?
シンプルでミニマムな部屋、ホワイトの壁紙にナチュラルウッドの机といった組み合わせにはホワイトPCが映える。清潔感もあって、光を反射するから圧迫感が抑えられる。それにPCパーツにおいてホワイトは希少。この希少性だけでも目にとまる理由になる。ただ、作るならさらに見映えのするPCを組みたい。ひとつはできるだけ同じメーカーのパーツを選んでデザインコンセプトに統一感を持たせる方法。もうひとつは、ガッツリとしたゲーミング感もよいが、ホワイトPCではゲーミングのトーンをやや抑えてスタイリッシュ感を出す方法。今回はこの2点を踏まえ、2024年春のMSI製ホワイトPCパーツを中心としたゲーミングPCの作例を紹介しよう。
予算は約30万円。今回のホワイトゲーミングPCの構成はコレだ
今回想定するのは高画質設定でも快適にゲームを楽しみたい(少し上の)メインストリームユーザー。予算規模はおよそ30万円としている。用いたのは以下のパーツだ。
31万6000円前後のパーツ構成 | ||
---|---|---|
CPU | Intel Core i7-14700K | 6万7000円前後 |
マザーボード | MSI PRO Z790-A MAX WIFI | 4万円前後 |
メモリ | XPG LANCER RGB DDR5 MEMORY 16GBX2 6400MT/S | 2万4000円前後 |
ビデオカード | MSI GeForce RTX 4070 SUPER 12G GAMING X SLIM WHITE | 11万4000円前後 |
SSD | Gen4 M.2 SSD 1TB | 1万円前後 |
CPUクーラー | MSI MAG CORELIQUID E360 WHITE | 2万2000円前後 |
ケース | MSI MPG GUNGNIR 300R AIRFLOW WHITE | 2万1000円前後 |
電源 | MSI MAG A850GL PCIE5 WHITE | 1万8000円前後 |
厳選! MSIのホワイトパーツ5製品
MSIのパーツは見える部分を中心に5製品を揃えた。まず外観を決めるケースはミドルタワーサイズのMPG GUNGNIR 300R AIRFLOW WHITE。フロント部分がメッシュ仕様で外気をスムーズに取り込み、高性能パーツを組み込んだ際も冷却しやすい設計だ。
マザーボードはPRO Z790-A MAX WIFI。ゲーミングのMEG、MPG、MAGシリーズではなくスタンダードマザーボードのPROシリーズだが、こちらのデザインに注目してほしい。シルバーカラーの大型ヒートシンクを各部に用いており、その上に描かれた斜めのラインが美しい。これがゲーミング感を少しやわらげてくれる。そしてゲーミングマザーボードより価格も少し控えめ。ホワイトパーツは選択肢が少ない分、予算をオーバーしがちなところ、そこをうまく調整してくれる点でもオススメだ。
CPUクーラーはMAG CORELIQUID E360 WHITE。36cmクラスのラジエータを用いた簡易水冷CPUクーラーで、アーティスティックな水冷ヘッドは月蝕をモチーフとしている。これも若干、ゲーミング感を抑えたデザインと言える。
ビデオカードはGeForce RTX 4070 SUPER 12G GAMING X SLIM WHITE。2024年1月に発表されたGeForce RTX 4070 SUPER GPUを採用するモデルで、従来のGeForce RTX 4070を上回るパフォーマンスが魅力だ。製品名のとおりスリムで、表記上2スロットとなっている。長さは307mmなのでこちらもトリプルファンとしては比較的コンパクト。MPG GUNGNIR 300R AIRFLOW WHITEには問題なく搭載できる。
最後に電源。実は今回のケース、MPG GUNGNIR 300R AIRFLOW WHITEには電源カバーが備わっていて電源本体を隠すことができる。そのため黒い電源でも構わないのではと思いがちだが、大きな落とし穴がある。それはケーブル。ホワイト電源のMAG A850GL PCIE5 WHITEは、付属のケーブルもホワイトなのでできるかぎり多くをホワイトで統一したい方はここをポイントにしてほしい。MPG GUNGNIR 300R AIRFLOW WHITEは12VHPWRにも対応しており、GeForce RTX 4070 SUPER 12G GAMING X SLIM WHITEも問題なく搭載できる。
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