ツムラが2000人を対象に「働くことと不調」を調査
ツムラは、この春から働く新社会人1000人と、社会人歴3〜5年目の社会人1000人を対象に「働くことと不調に関する意識調査」を実施し、その結果を発表した。調査から、新社会人と先輩社会人とでは、仕事における心身の不調に対する考え方に違いがあることがわかったという。
同社では、心身の不調を無理に我慢することなく、誰もがいつでも心地よく生きられる健やかな社会を目指し、2021年から「#OneMoreChoice プロジェクト」を実施している。今回の調査も、#OneMoreChoice プロジェクトの一環だ。
まずは、新社会人に、社会人となるに当たっての気持ちをたずねた結果から紹介。なお、調査時点での対象者には、再就職は含めておらず、調査時点で高校、専門学校、大学、短大、大学院に在籍していて、2024年3月に卒業を予定している人を対象としている。
結果は、およそ8割の80.4%が「仕事を全力で頑張りたい」と回答。「なるべく早く成長したい」という回答も78.4%と高い割合だった。また「Z世代だからと甘やかされたくない」という回答が68.9%、「負荷が低すぎてやりがいを感じられない職場は嫌だ」が67.4%で、やりがいを持って懸命に働きたいと考える新社会人の割合が高い傾向にあることがわかった。
「社会人として取るべき行動や考え方」については、80.5%が「周りが頑張っているときは、自分も頑張るべきだ」と回答。「自分の不調が原因で、周りに迷惑をかけてはいけない」も75.6%と高い割合を記録した。さらに、「新社会人のうちは、なるべく休まず頑張るべきだ(69.0%)」「仕事においては、多少の不調は我慢すべきだ(60.0%)」も、それぞれ高い割合だった。
4月からの新社会人生活で、心身の不調に関する項目のいずれかに「不安がある」と回答した人は55.1%と過半数を超えており、不安を覚えつつも、意欲が高いあまり「不調を我慢してでも働くべき」と考えている回答者の割合が多いことがわかる。