楽天は2月26日、米OpenAIとの戦略的協業を発表。通信業界向けの先端AIツールを共同で開発し提供する計画を明らかにした。この協業を通じて楽天のOpen RAN技術とOpenAIのAI技術に関する知見を組み合わせ、通信業界特有のニーズと課題に対応する最新のAIソリューションを生み出すことを目指す。
モバイルネットワークの課題解決に焦点
両社の協力関係は2023年8月2日に発表された基本合意にはじまり、2023年11月には戦略的パートナーシップを発表。本日発表された戦略的協業もこれに基づいて推進されている。
協業によって開発されるAIツールは、モバイルネットワークの計画、構築、管理における課題を解決することに焦点を当てており、既存のAIプラットフォーム「Rakuten AI」を、カスタマーサービス改善、ネットワーク最適化、及び不具合の予知保全に役立つソリューションを含む進化版へと拡充する予定。
この進化により、通信事業者はネットワーク問題をより迅速に検出・対応できるようになり、信頼性とパフォーマンスを向上させながら効率的なネットワーク運用が可能になるという。
OpenAIのCOO(Chief Operating Officer)ブラッド・ライトキャップ氏は「楽天との協業を通じて、AIの真価を通信の世界へと展開できることを嬉しく思います。また、世界中の通信業界の顧客に最先端のソリューションを提供できることを楽しみにしています」とコメントしている。