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T教授の「戦略的衝動買い」 第767回

約500円の防犯用「ドア窓アラーム」を「PC置き引き防止ガジェット」として衝動買い

2023年12月29日 11時30分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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誰もが思い付く超簡単な仕組み
ダイソーのマグネットと両面テープを使って改変!

 筆者が実施したのは、誰もが思い付く超簡単な仕組みだ。ドア窓アラームの本体以外に使うのは、受信機よりもはるかに小さくてモバイルPCの側面に違和感なく貼り付けることのできる、ダイソーで1個10円程で手に入る直径6mmほどの小さなマグネットだ。

 そのマグネットをモバイルPCの側面に両面テープで取り付け、側面に1〜2cm以下の距離にドア窓アラームの本体のスライドスイッチの位置辺りの反対側を接するように置くだけだ。これで誰かがモバイルPCを動かしたりすると、90dBの大音量がドア窓アラームの本体から発することになる。

 極論を言えば90dBの大音量が鳴っていても、鳴っているのは盗る目的のモバイルPCではなくドア窓アラームの本体なので、大音量を無視してモバイルPCだけを持ち去ることも不可能ではないが、一般的には十分ではないかと思っている。より強力にプロテクトしたければ、大きなドア窓アラーム本体の方をモバイルPCに貼り付けることも可能だが、スッキリした収まりは期待できない。

 現在筆者宅には、モバイルPCやタブレットの置き引き抑止対策用として3つのアイテムを常時備えている。まずキングジムの「TRENE(トレネ)」は、アラートの音量は極めて小さく音による抑止力はほとんどないだろう。ただ離席時のLEDによる点灯や点滅動作が、盗ろうとする人に違和感による抑止力となる可能性はあるかもしれないが、スペックを知られていると効果は薄いだろう。

盗ろうとする人には最悪のアラームだが周囲に与える影響も大きい

 2番目は「ドーベルマンセキュリティ」の100dBの防犯アラーム(改)だ。離席時のモバイルPCの蓋を閉めてその上にただ置いておくだけで超強力だ。ただこのデバイスは移動ではなく基本、振動を検知して動作するので、モバイルPCを置いたカフェや新幹線のテーブルなどが揺れたりすると、感知して大音量を発する危険はある。

 今回のドア窓アラーム(改)は、基本はドア窓アラーム本体とモバイルPC側面に取り付けたマグネットとの距離だ。マグネットの強度スペックにもよるかもしれないが、改造後は確実に1cm離れると鳴るので効果はあるが配置はクリティカルだ。いろいろなマグネットで試してみるおもしろさはある。

安価で簡単な改造で価値の出る「ドア窓アラーム・改」

 100〜500円で入手可能なドア窓アラームは、商品名の通りドアや窓に取り付けるあくまで防犯デバイス、注意喚起デバイスなので、ほかの目的で使用する場合は自己責任での応用となる。あくまで個人の楽しみとして活用してほしい。

 
T教授

今回の衝動買い

・アイテム:デジタルランド「ドア窓アラーム(5個セット)
・購入:ジャストマイショップ
・価格:2195円(5セット/単4電池別)

T教授

 日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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