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末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 第329回

10月の世界でのスマホ市場は前年同月比5%増 なんと27ヵ月ぶりで暗黒時代を脱出したかもしれない

2023年12月02日 09時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII

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ファーウェイからシピンアウトし
中国シェアトップのHonorはIPOを果たすか

 フォームファクタでは、折りたたみ式などのトレンドがあるが、機能面ではカメラの性能にあらためてフォーカスが当たってきた。10月のレノボのイベントでは、クラウドではなくローカルAIがPC、そしてスマホにやってくるという予想を聞いた。クアルコム、インテルなどが取り組みを進めているが、すぐにその時代が来るというわけではない。

 Canalysでは、デバイス上でAIを動かすオンデバイスAIモデルを実行できるAI対応チップセットを搭載するスマートフォンは2024年時点では5%にも満たない(出荷台数ベース)と予想を示しており、「オンデバイスAI機能がハイエンドスマホへのアップグレードに影響するかというと、2024年は限定的だろう」という見方を示している。成長国における買い替え需要は低迷していることもあり、ハイエンドは伸び悩みが続くとしている。

 カムバックしつつあるとされるファーウェイだが、2020年にファーウェイからスピンオフしたHonorは、中国国内で19%のシェアでOPPOと並んでトップ。Honorは欧州でもトップ5に入っており、IPOを目指すと発表した。時期や市場などの詳細は明かしていない。ファーウェイに制裁を加える米国にとって、現時点では皮肉な結果になっている。

筆者紹介──末岡洋子

HarmonyOS 4

フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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