G-Master Velox II Intel Editionレビュー
鉄板ゲーミングPCをRTX 4060 Tiの超静音グラボ&14600Kのちょいカスタムで超鉄板化
2023年11月30日 10時00分更新
静音ながらWQHDゲーミングも余裕
ゲーミングPCで重要となる3D描画性能は「3DMark」でチェック。多くのテストがあるが、まずは最も重たい「Speed Way」から試してみよう。このテストは最新のDirectX 12 Ultimateに対応したもの。グローバルイルミネーションやレイトレーシングが使われている。
結果は3172スコアー。GeForce RTX 4060 Ti搭載ビデオカードを採用したゲーミングPCとしては及第点だ。つまり、静音性に振ったビデオカードだからといって、性能が低いわけではないことがわかった。
続いて、DirectX 12ベースの「Time Spy」を試してみよう。Speed Wayよりも負荷は軽めとなる。
スコアーは13421と高め。CPUやGPUの動作クロックを見ても安定しており、サーマルスロットリングによる動作クロックの低下が起こっている様子もない。なお、瞬間的に下がっているところは、テストの切れ間で急激に負荷が軽くなっていることによると考えられる。
これだけのスコアーが出せるなら、フルHD~WQHDでゲームをプレイするぶんには困ることはほぼないだろう。なお、ほかのテストも試してみたので、下記に結果をまとめておく。
もう少し実際のゲームに近いベンチマークとして、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」(以下、FF14ベンチマーク)と、FF15ベンチマークを試してみよう。前者は軽量級のテストでジャンルはMMORPG、後者は重量級のテストでジャンルはアクションRPGとなる。
ミドルクラスのゲーミングPCということもあり、フルHDではやや負荷が軽い。というわけで、解像度はWQHD、画質はプリセットの最大、画面はフルスクリーン表示で試してみた。
FF14ベンチマークのスコアーは19687で、評価は「非常に快適」。最低フレームレートは78fpsで、文字通り、非常に快適に遊べる実力だった。さすがに4Kまで解像度を上げると、シーンによっては若干カクつく可能性はあるが、それでも十分遊べるだろう。
対して、FF15ベンチマークのスコアーは9032で、評価は「とても快適」。画面エフェクトやキャラクターが多くなるようなシーンではややカクつくかもしれないが、プレイ感への影響は軽微なはず。
ちなみに、フルHDに落とせばスコアーは12532に上がり、評価は「非常に快適」になる。どんなシーンでもヌルヌル動いてほしい人は、フルHDで遊ぶといいかもしれない。
まとめ:ちょっとしたカスタムで静音性と性能を同時にアップできるコスパ重視の鉄板ゲーミングPC
PCに詳しくない人からすると、BTOパソコン選びはかなり困難な作業だろう。G-Master Velox II Intel Editionはそのハードルを下げ、「とりあえずこれを買っておけば間違いない」と思える標準構成と、厳選したBTOメニューを用意している鉄板PCだ。
また、CPUやビデオカードなど、ゲーミング性能に直結する部分はラインアップが豊富なので、PC初心者以外の人にも魅力的に映る。特にビデオカードはSilent Master Graphicsシリーズも選べるので、「静音性は大事だけど、Silent-Masterシリーズには手が出ない……」なんて人にはお手頃な選択肢になるだろう。
気になるゲーミング性能は、標準構成のままでも多くのゲームをフルHDで快適に遊べる。しかし、本稿で紹介した構成のように、ちょっとカスタムすれば、WQHDでも快適かつ静かに遊べる超鉄板PCにグレードアップできる。コスパが優秀な本機だからこそ実現できる賢い買い方と言えよう。
※お詫びと訂正:FF15ベンチマークのフルHD設定時のスコアーに誤りがありました。訂正してお詫びします。(2023年12月6日)
