Core i7にRTX 4070 Tiを採用する「ZEFT G42WH」の実力をチェック
長期的な快適ゲームプレイも視野に入る性能、NZXT「H7 Flow」の見た目もいいゲーミングPC
2023年11月30日 11時00分更新
冷却にも配慮しながらも白色にこだわったパソコンショップSEVENのゲーミングパソコン「ZEFT G42WH」(関連記事)(関連記事)。ケースにNZXT製ミドルタワー型となる「H7 Flow RGB White」を採用した点が特報的だが、やはり肝心なのはゲームパフォーマンスではないだろうか。そこで、実際にいくつかゲームをプレイし、快適に遊べる程度の性能を備えているのかどうか確かめてみたい。
なお、第14世代「Core i7-14700K」に刷新した後継モデルの「ZEFT G45WH」の販売が開始されている。購入を検討したい場合は、こちらをチェックしてほしい。
ZEFT G45WH
https://pc-seven.co.jp/spc/22407
価格(11月27日現在):41万5800円(税別)、45万7380円(税込)
試用機の主なスペック | |
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CPU | Core i7-13700KF(定格クロック3.4GHz、最大クロック5.3GHz)16コア(Pコア:8/Eコア:8)/24スレッド、共有キャッシュ24MB) |
CPUクーラー | NZXT「KRAKEN RGB 360 White」 |
グラフィックス | GIGABYTE「GeForce RTX 4070 Ti AERO OC 12G」 |
マザーボード | ASRock「Z790 Pro RS」(Intel Z790チップセット) |
メモリー | Corsair「VENGEANCE RGB DDR5 DRAM 5200MHz C40」16GB×2※BTOカスタマイズメモリー |
ストレージ | 1TB M.2 SSD(Western Digital「WD Black SN850X」、PCIe 4.0) |
PCケース | NZXT「H7 Flow RGB White」 |
光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ(USB接続) |
通信規格 | 2.5GbE有線LAN、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0※カスタマイズ品 |
電源ユニット | CoolerMaster「V850 Gold V2 White Edition」(定格出力850W、80PLUS Gold認証)※カスタマイズ品 |
OS | Windows 11 Home(64bit) |
コアなゲーマーでも満足のいく性能
4K解像度でも快適なゲームプレーを実現
さっそく、テスト結果を順に見ていこう。まずは、定番のベンチマークツール「3DMark」(Version 2.27.8177)の「Fire Strike」からだが、ZEFT G42WHはテスト解像度が3840×2160ドットとなるFire Stike Ultraでも1万3000台と非常に高いスコアーを発揮。1920×1080ドットでのテストとなるFire Strike“無印”ともなるとスコアーは4万以上にまで向上し、かなりの高性能ぶりを見せつけている。
DirectX 12のテストとなる「Time Spy」でもZEFT G42WHの結果も上々で、Time Spy Extremeで1万オーバー、Time Spy“無印”で2万2000弱と、その勢いは止まらない。もう1つのDirectX 12のテスト「Speed Way」では、Time Spyよりの描画負荷が高いテストではあるのだが、それでも5000台のスコアーを維持している点は立派といえよう。
では、実際のゲームではパフォーマンスはどの程度なのか、「Apex Legends」のテスト結果を見てみよう。ここでは、オプションから描画設定を最高の状態にしたうえでゲームをプレーし、その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得している。なお、ゲームの起動にはオプションを付与し、144fpsまでのフレームレート上限を解除している。
その結果だが、ZEFT G42WHは1920×1080ドットでほぼ300fpsに張り付いた状態となった。これは、ゲームの仕様上、フレームレートの上限が300fpsとなるためだが、この結果であればコアなゲーマーでも満足のいくプレーが可能だろう。3840×2160ドットになるとフレームレートは低下するものの、それでも最小フレームレートは145fpsとかなり高く、Apex Legendsをプレーするうえで死角はない。
続いて「Call of Duty: Modern Warfare 2」では、「極限プリセット」を選択したうえで、ゲームに用意されたベンチマークモードを実行している。なお、ZEFT G42WHはGPUに「GeForce RTX 4070 Ti」を採用していることもあり、オプションの「アップスケーリング/シャープニング」から「NVIDIA DLSS」を選択している。
さて、ZEFT G42WHの結果だが、DLSSの恩恵を受けてか、全体的にフレームレートはかなり高め。さすがに3840×2160ドットともなると最小フレームレートは100fpsを大きく割ってしまうものの、それでも60fpsを余裕で上回っている点は評価できる。1920×1080ドットになると、平均フレームレートは240fps弱まで伸び、最小フレームレートも170fpsほどと快適にプレーできることは誰の目にも明らかだ。
さらに「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果に移ろう。ここでは、「最高品質」に設定してベンチマークを実行しているが、スクウェア・エニックスが示す指標では、スコアー1万5000以上が最高評価とされている。
ZEFT G42WHは3840×2160ドットでもその最高評価を上回っており、かなり快適なプレーが実現できそうだ。スコアーの詳細を見ても、3840×2160ドット時の平均フレームレートは107.5fps、最小フレームレートは77.0fpsと、最高評価を裏付ける結果が得られている。
ゲーム以外のパフォーマンスもチェックしておこう。まずは、「PCMark 10」(Version 2.1.2636)だが、今回は試用版でも実行できるPCMark 10“無印”のテストを実行している。ZEFT G42WHの総合スコアーは9000台と優秀で、スコアーの詳細を見ると、とくにDigital Content Creationが1万6000弱と高い結果を残している。
Digital Content Creationは、動画編集やフォトレタッチといったコンテンツ制作に関するパフォーマンスをしるテストで、ZEFT G42WHはそういった用途でも活躍を見せることは間違いない。また、アプリケーションの起動やWebブラウジングなどの一般的な性能を見るEssentialsや、オフィスアプリケーションの性能を測定するProductivityでも、ともにスコアーは1万を超えており、マルチな用途でZEFT G42WHは活躍できそうだ。
最後に「CrystalDiskMark」(Version 8.0.4)でストレージのパフォーマンスも抑えておきたい。ZEFT G42WHは、シーケンシャルアクセスではリードが最大5200MB/s程度、ライトが最大4900MB/sほどとかなり高速。ランダムアクセスでも、リードが最大980MB/sほど、ライトが830MB/sほどと優秀で、ゲームの起動やデータのロードでストレスを感じる場面はまったくなかった。
価格に見合った高性能マシン
長年にわたり一線級で活躍できる
以上のテスト結果から明らかなとおり、ZEFT G42WHのゲームパフォーマンスはかなり高い。価格は40万円以上と決して安価ではないものの、このパフォーマンスであれば十分お買い得感は高い。
しかも、ゲーム以外のパフォーマンスも優秀で、長年にわたり活躍してくれることは間違いない。白色にこだわりを持ちつつ、パフォーマンスも妥協したくないという人にとって、このZEFT G42WHはかなり魅力的な存在ではないだろうか。