トライポッドワークス、日本工営・アーバンエックステクノロジーズが先行導入
村田製作所とIIJ、東南アジアでのIoTビジネスを支援するデータサービスプラットフォーム
2023年10月31日 07時00分更新
村田製作所とインターネットイニシアティブ(IIJ)は、2023年10月30日、東南アジアにおけるデータビジネスに必要なサポートをワンストップで提供するグローバルIoTデータサービスプラットフォーム「Crossborder Co-DataBiz Platform」の商用提供を同日より開始したことを発表した。村田製作所がIIJの現地クラウド基盤を活用してインドネシアとタイで展開する交通量情報のデータ提供サービスで培ったノウハウを活かし、開発されたという。
同プラットフォームでは、データビジネスに必要な機能や体制をワンストップで提供する。機能としては、データ収集に必要なセンサデバイスやネットワークから、データ活用に必要なクラウド基盤、エッジとクラウド両面のシステム監視・運用までカバー。体制としては、データの収集方法の提案、データの活用方法および解析の支援、現地企業によるデータ販売・販促活動などに対応する。
また、東南アジアにおけるIoTビジネスに求められる現地の各法規制に対応し、IIJのクラウドサービスやセキュリティ対策により安全性も確保している。また、データ活用においても、現地法規制に対応するローカルクラウドとデータ越境に配慮してデータを二次活用するデータサービスクラウドを用意し、データ収集・連携・蓄積、データ解析・可視化に必要な機能を個別カスタマイズして提供する。
当面はインドネシア、タイおよびベトナムで提供され、将来的にはマレーシアやフィリピンでの展開も予定している。価格は個別見積り。
同プラットフォームは、トライポッドワークスがタイで計画している安全運行管理のためのクラウド型アルコールチェックサービスへの採用や、日本工営とアーバンエックステクノロジーズがインドネシアで計画している車載スマートフォンなどの画像を使用して路面の損傷箇所を自動検出するシステムでの実証実験を予定している。