デル・テクノロジーズは、2023年10月25日、ハイエンドストレージである「Dell PowerMax」の最新OSを発表した。最新OSである「PowerMaxOS 10.1」は、主にエネルギー効率を高め、ゼロトラストの導入を促進する機能強化を図っている。
エネルギー効率面では、持続可能性の高いデータセンターを構築できるような機能強化と新機能を追加。ワットあたりの性能が、最大2.8倍向上。5年間6台を稼働した場合に、最大20万7000ドルの電気料、最大82%の温室効果ガスを削減するという(自社テストより)。また、ラック上のすべてのコンポーネントの消費電力を細かにモニタリングする機能を追加し、電力利用の最適化を可能する。
また、データセンターでも急速に進むゼロトラスト導入を支援すべく、米国防総省のガイドライン適用強化や、TLS 1.3への対応、メインフレームOSのワークロードを監視して脅威の侵入を検知するzCID(Cyber Intrusion Detection for z Systems)機能やI/Oパターンによる異常検知機能の追加など、セキュリティの強化を進めている。
その他にも、機械学習の予測分析により、最適化できる箇所をプロアクティブに特定し、性能を高めるアクションを提案する、新しいAI主導の自律ヘルスチェック機能を追加した。
Dell PowerMaxは、デル・テクノロジーズおよびビジネスパートナーより提供され、価格は個別見積もりとなる。