全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)は10月18日、「全国銀行データ通信システム(全銀システム)」で発生した障害の影響を受けた利用者に対し、損失の補償を実施すると発表した。
補償の対象となるのは、10月10日から10月11日にかけて発生したシステム障害により、直接的な損害を被った利用者。具体的には「手数料」「延滞金/遅延損害金」「貸出金利/貸越金利」等、直接的な金融取引において発生した追加費用などが対象とされている。
対応の窓口は全銀ネット加盟金融機関各行で、原則として自行の利用者に対して補償するかたちをとる。
前述の障害では、全銀ネットに加盟する金融機関のうち、10の金融機関で他行宛の振込や他行からの入金が遅延するなどのトラブルが発生。全銀ネット側は代替手段を利用しつつ復旧作業を進め、障害発生から2日後の10月12日午前に復旧した。