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NEXT GIGA向け推奨パソコンは、利用目的に応じた2種類のスペックで展開

NEXT GIGAでは学校・教師・生徒の課題解消で「三方良し」推進、日本マイクロソフト

2023年10月18日 15時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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NEXT GIGA向けパソコンは、スペックに応じたBasic/Advancedを展開

 学校・教師・子供の「三方良し」において、もう一つの中心になるのが教育向けデバイスだ。NEXT GIGAに向けてリプレース需要がこれから高まっていく。

 展開されるデバイスに搭載されるのは、教育向けに開発された「Windows 11 Pro Education」。高いセキュリティと誰もが使いやすいデザイン、そしてMicrosoft 365との組み合わせで学習効果を高めることを目標に開発されている。

 日本マイクロソフト 業務執行役員 デバイスパートナーセールス事業本部 事業本部長の佐藤久氏は、「Windows 11 Pro Educationは、AIを活用する最初の教育向けOSになる。AIを活用してフィッシング被害を予防したり、生徒の学び方、先生の働き方を助けるパーソナルAIも搭載している」と説明する。

日本マイクロソフト 業務執行役員 デバイスパートナーセールス事業本部 事業本部長 佐藤久氏

 実際のNEXT GIGA向け生徒用デバイスは、スペックに応じた2種類の推奨デバイスを展開する。佐藤氏は「最初のGIGAでは、マイクロソフトが想定していないさまざまな使い方が現場にあると学んだ」と述べ、利用用途に応じた仕様を持つ2種類をラインアップしたことを説明する。

 2種類の推奨デバイスは、インターネットに常時接続して「クラウド型」で学習するのに適した“GIGA Basic パソコン”と、STEAM教育、プログラミング、画像編集など目的に応じたアプリケーションによるより深化した学習向けの“GIGA Advanced パソコン”だ。GIGA Basic パソコンはメモリ4GB/ストレージ64GB、GIGA Advanced パソコンはメモリ8GB/ストレージ64GB(または8GB/128GB以上)を搭載する。

 佐藤氏は「現場で深化した教育を実践したい、実践している先生方は、Advanced パソコンを望んでいる。どういった教育を提供したいかという観点からもパソコンを選んで欲しい。予算の関係でBasicの方が(需要は)多くなると予想しているが、マイクロソフトとしては三方良し実現のために、Advancedをより多く提供していきたい」と語った。

利用用途に応じてBasic、Advancedの2モデルを用意

マイクロソフトが推奨する生徒用パソコン

 生徒用デバイスを選ぶポイントとして佐藤氏は、「机を占拠しないサイズ」「落下を考慮した堅牢性や安全性」「最新のセキュリティ」「授業を妨げない高速起動と処理速度」「リモート学習や共同作業のためのカメラ・マイク・スピーカーの品質」「生徒の創造性のためのタッチやペンによる直観的な操作」「ペンを収納できる」の6点を挙げた。

各OEMメーカー推奨のGIGA Basic パソコン(小中学生 生徒用)

各OEMメーカー推奨のGIGA Advanced パソコン(小中学生 生徒用)

 教師用デバイスに関しては、「2台持ち、3台持ちの環境を統合するために、高機能なパソコンを使って欲しい」と佐藤氏は言い、選定のポイントとして「セキュリティ チップや多要素認証による高度なセキュリティ」「業務や授業で併用できるバッテリー駆動時間の長さ」を挙げた。

マイクロソフトが推奨する教師用パソコン

各社が推奨するNEXT GIGA 教師用パソコン

 NEXT GIGAに向けてパートナーエコシステムの強化を図るため、新たなパートナー認定制度も発表した。GIGAデバイスをクラウド経由で安全に運用することを目的に、Microsoft Intune、Windows Autopilotのトレーニングを行う「ゼロタッチデバイス管理パートナー」認定制度、Learning Acceleratorsをはじめとしたマイクロソフトの最新教育ソリューションをトレーニングする「GIGA ソリューションパートナー」認定制度を開始する。

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