◆オーナーのコダワリがぎっしりつまったカブは唯一無二!
集まったモデルはスーパーカブ、ハンターカブ、クロスカブはもちろんのこと、過去モデルやカスタムしまくった車両の姿も。ですが、いずれも何かしらのカスタマイズがされており「同じ車体」はひとつもなく。中には60年前に生産されたモデルも展示されていました。
オーナーに声をかけると、コダワリポイントと愛車との思い出話のノンストップ・パワープレイ。皆様「うちの子がイチバン」という親バカっぷりと最高の笑顔を見せてくださいました。そんな話を聞くとカブが欲しくなってしまいます。まさにミイラ取りがミイラになるとはこのこと。オフ会取材というのは、こういう恐ろしさがあります。
ナンバープレートをみると、高速道路で自走するのもためらうような関西や北海道、九州の市町村名もちらほら。「大型バイクも持っているのですが、カブの方が疲れないんですよ。いつまでも走れるんです」と笑顔で語る方のナンバーを見たら鈴鹿! しかも最高速度が30km/hまでしか出ない原付1種(50cc)だったりするから驚きです。
「いったい何日かけて走ってきたんだ」と気が遠くなりそうになった筆者を見て、笑顔で「一般道で1泊2日で着ました」と語るカブ主。恐ろしすぎます……。他の方に聞いても「ゆっくりのんびりがカブの良さ」という声がちらほら。青山だけ時間の流れがゆったりしているように思いました。
それゆえ「カブに乗って30年になります」というような百戦錬磨のカブ主の姿が目立つのですが、一方で若い方の姿もちらほら。コロナ禍の頃、パーソナルなモビリティに注目が集まって若年層の方がバイクを手にいれるようになったことや、映画「天気の子」にピンクのスーパーカブが登場したり、2021年にアニメ「スーパーカブ」が放送されたことも影響しているのでしょう。