印南敦史の「ベストセラーを読む」 第7回
『ChatGPTの全貌 何がすごくて、何が危険なのか?』(岡嶋裕史 著、光文社新書)を読む
ChatGPTがすごくて危険なのは、ウソでも「もっともらしく」言えてしまうところ
2023年10月05日 07時00分更新
結局、人間の頭のなかだってわからない
ただし、それはChatGPTを含むAIが無駄だということではない。当然ながら今後も進歩していくだろうし、それ以前に重要なのは「人間だって同じようなもの」だという視点だ。
ニュートラルネットワークの全貌を解きほぐすのは無理かもしれないけど、どうせ人間の頭の中だってわからないのだ。だからと言って、「わからないものにはかかわらない」と人付き合いをやめる人は少数派だ。
いろんな人がいて怖いけど、あああの学校を出ているなら、あの会社にお勤めなら、あんな感じの服装なら……いろいろな手がかりで付き合う人や付き合う態度、その人から受け取った情報を信じるかどうかを決めている。AIも一緒である。(170ページより)
たしかにそう考えれば気持ちは楽になるし、未知のチャットボットに対する恐怖心も薄れていくのではないだろうか?
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筆者紹介:印南敦史
作家、書評家。株式会社アンビエンス代表取締役。
1962年、東京都生まれ。
「ライフハッカー[日本版]」「ニューズウィーク日本版」「東洋経済オンライン」「サライ.jp」「マイナビニュース」などで書評欄を担当し、年間700冊以上の読書量を誇る。
著書に『遅読家のための読書術』(PHP文庫)、『いま自分に必要なビジネススキルが1テーマ3冊で身につく本』(日本実業出版社)、『書評の仕事』(ワニブックスPLUS新書)、『読書する家族のつくりかた 親子で本好きになる25のゲームメソッド』『読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術』(以上、星海社新書)、『世界一やさしい読書習慣定着メソッド』(大和書房)、『プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術』(KADOKAWA)、などのほか、音楽関連の書籍やエッセイなども多数。
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