このページの本文へ

Mini LEDってどういう仕組み? 技術者によるレグザ分解デモに驚く

2023年10月03日 17時30分更新

文● 藤原/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 TVS REGZAは10月2日、本社ショールームにメディア関係者を集め、「4K液晶レグザ」の分解デモを実施した。77インチの4K液晶レグザ「Z970M」(77インチ)の試作機の液晶パネルを取り外し、原理は分っていても実際にどうなっているかはなかなか分からない“Mini LEDバックライト”の動作について説明した。

液晶パネルのガラスは薄く、取り外したらすぐ割れるほど

 Mini LEDバックライトの動作に入る前に、バックパネルをを外し、テレビを動かす基板について解説。

テレビのバックパネルを外している様子

さまざまな基板があることが分かる。なお、手前の中央部分にある黒い部分がスタンドの取り付ける部だ。

メイン基板。ヒートシンクの下に「レグザエンジン」と呼ばれるチップが搭載されている。

スピーカー。手前がツィーター、左がセンタースピーカー。

奥にウーファーやフルレンジスピーカーが見える。

そしてこれがMini LEDバックライトを制御するための基板。こんなに大きいのだ。

 次に、Mini LED液晶の3層になっているパネルを外していく。

一層目。1.4~1.5mmと薄い4K液晶パネルを外す様子。これだけの薄さで大きいため、持ち上げただけですぐ割れてしまうほどもろい。

 液晶パネルを外した二層目は、拡散シートや広色域量子ドットシート。青色の光源を白色に変え、光を拡散させる。

 最後に登場するのが直下型のブルーLEDで構成したMini LEDバックライトだ!

映像の動きに連動して、明るくする部分と暗くする部分が細かく動いているのが分かる。

LED部分をアップにしたところ。

 Mini LEDバックライトの光は肉眼で見ると非常に明るい。理由は4Kパネルの開口率は低く、テレビとして表示する明るさの10倍の輝度が必要なためだという。また、写真では暗い部分と明るい部分がハッキリわかる露出にしているが、完全に暗い部分は実はあまりない。こういったことも、実際に目で見たからこそ分かったことだ。

 なお、TVS REGZAは、同社YouTubeチャンネルで4K Mini LED液晶レグザ「Z870Mシリーズ」を分解した動画を投稿した。動画では、製品の構造をさらに詳しく解説。4K有機ELレグザ「X9900Mシリーズ」も分解しているので、それぞれの違いが分かりやすくなっている。

■関連サイト

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン