ケーブルにLIANLI「Strimer Plus V2」採用、白く光らせると統一感がめっちゃいい!
NZXT「H9 Elite」に合わせてコダワリまくったパーツ選定がスゴイBTOPC
2023年09月26日 11時00分更新
白いPCケースを使ってる人は多いと思うが、内部のパーツは黒色のものが一般的なため、そのほとんどは完全に白色にはできず、白と黒のツートンカラーになっているのではないだろうか。そのため、完全に近い白色のパソコンがほしいとなると、ひと手間もふた手間も必要になってくる。
今回紹介するパソコンショップSEVENの「ZEFT G43WH」は、内部を構成するパーツも白色にこだわったゲーミングデスクトップパソコン。白いマシンがほしい人にとって、かなり魅力的なマシンだが、果たしてどのようなパソコンなのだろうか。
ZEFT G43WH
https://pc-seven.co.jp/spc/21277.html
標準構成の価格(9月25日現在):44万9800円(税別)、49万4780円(税込)
試用機の主なスペック | |
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モデル名 | ZEFT G43WH |
CPU | Core i9-13900KF(定格クロック3.0GHz、最大クロック5.4GHz)、22コア(Pコア:6、Eコア:16)/32スレッド、共有キャッシュ32MB |
CPUクーラー | NZXT「KRAKEN RGB 360 White」 |
PCケース | NZXT「H9 Elite White」 |
グラフィックス | GIGABYTE「GeForce RTX 4070 Ti AERO OC 12G」(GeForce RTX 4070 Ti) |
メモリー | CORSAIR VENGEANCE DDR5 16GB×4 |
ストレージ | 2TB M.2 SSD(Western Digital「WD Black SN850X」、PCIe 4.0) |
内蔵ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ(USB接続) |
通信規格 | 有線LAN(2.5GBASE-T)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.0 |
電源ユニット | CoolerMaster「V850 GOLD-V2 WHITE EDITION」(定格出力850W、80PLUS Gold認証)※「ZEFT G43WH」はカスタマイズにてLIANLI STRIMER PLUS V2 グラボ補助電源用 RGBケーブル」を別途追加 |
OS | Windows 11 Home(64bit) |
NZXTの「H9 Elite」を採用
内部構成はアッパーミドル向け
まずは、ZEFT G43WHの基本スペックから紹介していこう。ZEFT G43WHは、ケースにNZXTの「H9 Elite」を採用。H9 Eliteは、サイズがおよそ幅290×奥行466×高さ495mmのミドルタワーケース。幅が一般的なモデルより大きめで、マザーボードベースの裏側に電源ユニットが配置されるユニークな構造。
さらに、フロントパネルが強化ガラス製で、内部がより見やすくなっているほか、前面にファンを配置しない構造のため内部空間はかなり広く、メンテナンス性も良好だ。H9 Eliteの工場出荷時状態では、側面に120mm角ファンを3基、背面に1基搭載しているが、ZEFT G43WHでは側面ファンを底面に移設。側面にはCPUクーラーのラジエーターを装着することで、内部のエアフローはかなり強力なものになっている。
ZEFT G43WHでは、CPUに第13世代Coreプロセッサーとなる「Core i9-13900KF」(以下、i9-13900KF)を採用。このi9-13900KFは、Pコアを8基、Eコアを16基備えた24コア/32スレッドタイプのCPUで、モデルナンバーに“F”が付いていることからもわかるとおり、グラフィックス機能を持たないモデルだ。Turboboost Technologyによる最大動作クロックは5.4GHzと非常に高く、共有キャッシュも32MBも有しており、ゲーミング用途などで高い性能が期待できる。
ビデオカードやCPUクーラーも白モデルを採用
試用機のケーブルはLian Li「Strimer Plus V2」で白く光らせるコダワリっぷり
このi9-13900KFを冷却するため、ZEFT G43WHではNZXT製の簡易水冷クーラーの「KRAKEN RGB 360 White」を搭載。このKRAKEN RGB 360 Whiteは、360mmサイズのラジエーターを備え、3基の120mm角ファンはブレードにLEDが搭載され、付属アプリケーションの「NZXT CAM」を使用することでかなり凝ったイルミネーションを設定可能。
さらに、CPU枕にはLEDディスプレーが装備されており、CPUやGPUの各種ステータスのほか、GIF形式の画像や動画を表示することもできる。しかも、ラジエーターやファンが白色であるのはもちろんのこと、CPU枕やそこから伸びるホースも白色に統一されている点も見どころだ。
組み合わされるビデオカードは、GIGABYTEの「GeForce RTX 4070 Ti」を搭載した「GeForce RTX 4070 Ti AERO OC 12G」。このカードもGPUクーラーが白色、バックプレートが銀色と、銀白色でまとめられた製品。製品名からもわかるとおり、ブーストクロックを2640MHzに引き上げたクロックアップモデルだ。
「WINDFORCE」と呼ばれるオリジナルクーラーを採用し、3基の100mm角ファンは中央の1基が時計周り、残り2基が反時計周りと向きが異なっているのが特徴的だ。また、7本のヒートパイプとGPU周りにベイパーチャンバーを用いるなど、冷却性能にもかなり注力した仕様に仕上がっている。また、補助電源コネクターは、12VHPWRに対応した16ピンが1基で、今回の試用機ではケーブルがLEDを内蔵したLian Liの「Strimer Plus V2」に変更されていた。
さて、ZEFT G43WHの標準構成では、マザーボードはASUSのインテル Z790チップセットを搭載した「TUF Gaming Z790-PLUS WIFI」だが、今回使用したモデルではASRockの「Z790 Pro RS」に変更されていた。Z790 Pro RSは、2.5GbE対応の有線LANを備え、さらにWi-Fi 6に増設されていた。
このZ790 Pro RSは、パッケージカラーに白色を採用し、ヒートシンクにも銀色や白色のものを装着するなど、ZEFT G43WHのイメージカラーによりマッチした製品ともいえる。
メモリーはDDR5-5200に対応したCORSAIRの「CMH32GX5M2B5200C40W」を2セット、つまり16GB×4の64GB構成。容量の大きさも特徴的だが、このメモリーモジュールはアルミニウム製ヒートスプレッダにLEDが搭載され、付属アプリケーションの「iCUE」により制御可能だ。
また、ストレージはWestern DigitalのM.2タイプのSSD「WD Black SN850X」の2TBモデルが装備され、読み込み速度が最大7300MB/s、書き込み速度が最大6600MB/sと、速度・容量ともに申し分ない仕様となっている。
ZEFT G43WHの電源ユニットは、標準構成ではCoolerMasterの定格出力850Wの「V850 Gold」だが、試用機ではそのホワイトモデルとなる「V850 Gold White」に変更。80PLUS Gold認証を取得したモデルで、ケーブルまでもが白色になっている点が特徴的だ。
価格は標準構成で49万6760円
白色PCに興味あるなら魅力的な存在
以上のように、ZEFT G43WHは白色という点にこだわりながらも、高スペックを実現したハイエンド向けゲーミングパソコンだ。価格は、標準構成で49万4780円、今回の構成で50万3760円とそれなりにするが、このスペックであればかなり快適なゲーム体験を得られることは間違いない。人とは違ったパソコンで、なおかつ白いマシンに興味があるのであれば、このZEFT G43WHはかなり魅力的ではないだろうか。
しかし、ZEFT G43WHがゲームでどの程度のパフォーマンスを発揮するのかは気になるところ。そこで、別記事ではZEFT G43WHでテストを行ない、そのパフォーマンスに迫りたい。